飲みに行ってストレス発散するはずが
こころのダムを決壊させるきっかけに!?
●「早く帰って少しでも体を休めろ」
体力を使う仕事をしているならまだしも、現代のビジネスパーソンの多くが感じる疲れとは、人間関係の悩みや仕事上の問題など、頭や心に関係する疲れが大半です。
そんな場合に家でゆっくり休んでしまうと、逆にいろいろと仕事のことを考え込んでしまい、かえって悩みが深刻化してしまうこともあり得ます。心や頭の疲れは体を休めることだけが正解ではありません。それらを癒やすには、体を休めるよりもむしろ体を動かすことが有効な場合もあります。
体操でもジョギングでも、他のスポーツでもいいですから、運動を勧めるほうがより効果的です。体調を労わるだけでなく「今日は早めに切り上げて、ジムにでも行って思いっきり汗を流してこい」くらいの発言はどうでしょうか。
●「頑張っているからパーと飲みに連れてってやるぞ」
お酒の力を借りて部下をリラックスさせてやろうという気持ちは素敵ですが、仕事のあとも拘束されることは、実は部下にとって相当大きい心の負担になります。
目の前に上司がいると仕事の話題が基本となりますし、頭から離れません。当然、緊張もしますし気も遣います。さらに、上司もお酒が入っていますから、部下のストレスを解消するはずが、「俺も苦労しているんだよ」「だからお前の頑張りが必要なんだ」と、余計な説教やプレッシャーをかける言葉を言ってしまわないとも限りません。
部下の悩みを聞くなら、お酒の入っていない勤務時間内が原則です。