先週の総括
先週の日経平均株価は続伸した。前週発表された米国GEの1-月決算が市場予想を下回ったことや、個人消費減速を示唆する景気指標を嫌気し、米国株式が大幅下落。それを受けて週初の日経平均株価は1万3000円割れとなった。
その後は今週発表される1-3月期のJPモルガン等欧米主要銀行の決算を見極めたいとの雰囲気からこう着状態に陥った。決算発表後、これら銀行の株価が上昇したことから弱気心理が払拭され米国株が幅広く買われ、これを好感し日経平均株価は1万3500円に接近した。週末は再び様子見気分が広がり、結局前週末比1.1%高い1万3476円で引けた。
規模別には大型株中心に上昇した。マザーズ指数は2週間ぶりの反発。業種別には鉄鋼・不動産・銀行が大幅に上昇した。一方で食料品・紙パなど10業種が下落した。
今週の予報
不動産業界:
オフィス賃貸とマンション分譲
で明暗別れ、
「曇」→「曇」
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今週の日経平均株価はもみ合いから弱含みの展開を予想する。今年に入ってから、日経平均株価には安値から高値の間に25日営業日前後のリズムが存在する。前回安値が3月17日の1万1610円とすると、25営業日目には4月21日が該当するため、日柄的には要注意だ。今後決算発表が本格化するが、好業績銘柄が個別に物色される動きを予想する。
不動産業界の株価は昨年から今年にかけて未曾有の急落に襲われた。(8802)三菱地所は、2002年3月期から2007年3月期まで5期連続増益。2008年3月期も増益で着地した模様だ。このように絶好調ともいえる業績を謳歌しているにもかかわらず、株価は昨年5月高値4070円からほぼ一本調子で急落。今年3月には2170円の安値をつけた。この下げで怪我を負った投資家も多いだろう。