親のこんな行動が、
子どもに悪影響を与える

 いつの時代も、大人の揚げ足を取ったり、先生にツッコミを入れたりする子は、子ども社会で人気者になりやすいもの。しかし、これは良くない文化です。

 だから私は、大人の揚げ足を取ったり、話をおかしな方向に持っていったりする発言については徹底的に注意し、厳しく叱ります。

 逆に、純粋な興味、好奇心を示す子については「そうやって感じられるって、スゴイな」「センスあるな」「すばらしいね」とほめるようにしています。

 この「ちゃかす文化」というのは、親の関わり方にも大きく影響されています。親というのは、本当に無意識のうちに、悪気なく子どもの言うことをちゃかしたり、否定的な反応をしてしまったりしているものです。

 例えば子どもが「今日、こんなことを知った」「こんなことができた」と言ってきたときに、つい「そんなことも知らなかったの?」「誰でもできるんじゃないの?」「そんなこと知ってても、社会で役に立たないよ」と言ってしまうことがあるのです。