フリーエージェントとして成功するために
いますぐ始めるべき3つのこととは?
『フリーエージェント社会の到来』を読むと、その著者であり自身がフリーエージェントのひとりであるダニエル・ピンクや、本書に多数登場するようなフリーエージェントの清々しい生き方に、憧れる読者も多いはずだ。単に憧れを抱くだけにとどまらず、ひとりでも多くフリーエージェントとして成功してほしいと願っている。
だとすれば、そのために何から始めればよいのか。
まずは、自分はフリーエージェントになると「フリーエージェント(FA)宣言」することだろう。自分のホームページをつくり、そこでFAとなることを宣言する。
そして、その上でフリーエージェントとして自分がやりたいこと、やれることの発信をとにかく始めるのだ。
情報であれ、環境であれ、医療・福祉であれ、コミュニティ・ビジネスであれ、今後成長が期待される分野に共通する法則がある。それは「与えた者こそが与えられる」という法則だ。インターネット上では、情報を発信する人ほど、貴重な情報が集まる。医療や福祉の分野でも、他者を癒そうとする人が最も癒され、ケアする人ほどケアされる。フリーエージェントも、まずは宣言し、みずから行動を起こすことが何より必要だ。それがあって、初めてチャンスやヒントは集まってくる。
その上で、日頃思っていたり感じていることについて率直に話し合える仲間を、働いている会社や通っている学校などの外に、せっせとつくることである。それは、コネクション、同窓会、保護者会、自治会、活動、地域活動など、なんでもかまわない。大事なのは、心をむなしくし、そこで交わされる他人の話や、自分の知らない世界に耳を澄まし、深くうなずき、ときに感動することだ。フリーエージェントのネットワークで「いちばん得るものがあるのは、自分の問題について考えているときではなく、他人の問題を検討しているとき」なのだ。
フリーエージェントは、けっして夢物語ではない。会社で働いている人なら、オーガニゼーション・マン(組織人)の世界だけにとどまることなく、フリーエージェントしてのもうひとつの別の場所と時間を、今日からつくり始めるべきだ。
大事なのは夢見ることではない。行動することである。
新刊のご案内
『フリーエージェント社会の到来 新装版
組織に雇われない新しい働き方』
これからの働き方が、ここにあります!
ーーーちきりんさん推薦
高度成長期に王道とされた「大企業に定年まで務める」という組織に縛られた働き方は、過去のものになりつつあります。本書は、個人の知恵とインターネットを頼りに独立して働く“フリーエージェント”の実態を明らかにし、彼らの存在感が増すことで変わっていく個人の価値観や社会の仕組みを含めて描かれた社会論です。初版は2002年刊行ながら、その分析や示唆は色褪せることなく、私たちに多くの気づきを与えてくれます。新装版へ新たに書き下ろしていただいた、東京大学社会学研究所の玄田有史教授の手による序文からグイグイ引き込まれます。
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