実は“日本一の豆腐屋”だった!
急成長のワケは「定番商品」に

 ここまで読んだ方は、「相模屋って変わった豆腐ばっかり作っている会社」と思われたかもしれない。しかしそれは一面では正しくもあり、また大きな誤りでもある。実は同社では、『定番』と呼ばれる普通の絹・木綿豆腐や油揚げなどの生産量が、全体の75%を占めているからだ。

 さらにその企業規模にも驚く。豆腐屋といえば、商店街の豆腐屋さんを思い浮かべるように、中小零細企業ばかり。しかも「豆腐屋とおできは大きくなるとつぶれる」という格言さえあるそうだから、おっかない。しかし、同社は2010年に豆腐専業企業で初めて売上高100億円を突破し、2013年度には売上高157億円を達成するなど、急成長を遂げている。

 その背景にあるのが、先程挙げた『定番』商品の量産化。これらの商品に絞り込んで設備投資を行ったことで、高効率で商品を生産できているという。

それでは最後に……
アラサー女子記者が試食してみた

 さて最後に。今回発売された“女子専用とうふ”のターゲットでもある、アラサー女子記者が試食してみた。

今年8月末に発売された女の子のための豆腐「マスカルポーネのようなナチュラルとうふ」

 お菓子のようなパッケージからドーム型のお豆腐を取り出して付属のトレイに開け、まずはオリーブオイルをかけずに食してみる。豆腐にスプーンを入れた感触は、ちょっと柔らかいマスカルポーネチーズというところだろうか。口に入れると、一瞬豆腐とは思えないほど濃厚なうえ、程よく塩味が効いていて、確かにチーズを食べているような感覚になる。あっさりしたチーズ、という印象かもしれない。

ちょっと塩分の効いた豆腐にオリーブオイルをかけて食べるのが決め手

 初回出荷分についているという付属のオリーブオイルをかけると、イタリアンっぽさが増した。トマトと合せればカプレーゼ風にもなりそう。ただ、個人的にはオリーブオイルのかけ過ぎには注意したいと思った。そのままでも十分濃厚でおいしいからだ。普通のお豆腐同様、ネギや生姜をのせ、少しお醤油をかけるのもおいしいだろう。

 きちんと会社のベースを固めながら、新しいチャレンジを続ける相模屋。まだ私たちが知らない「豆腐の世界」をこれからも見せてくれるのだろうか。

(ダイヤモンド・オンライン 林 恭子)