米シリコンバレー発の電気自動車(EV)ベンチャー、テスラモーターズが日本市場に本格参入を果たす。

横浜市にオープンした日本最大の電気自動車専門のサービス工場。同様の拠点を関西と愛知県にも開業予定]
Photo by Ken Fukasawa

 9月8日、スポーツセダン「モデルS」が、日本で初の納車を迎えるのだ。

 今回、日本の公道でデビューするモデルSは、米国ではすでに2012年6月に販売が開始されたもの。13年の販売台数は2万2477台で、14年は3万5000台を見込む。価格帯は823万~1081万円という高級スポーツセダンだ。

 日本国内で走行するために必要な充電インフラとしては、同社が独自に開発し、米国などで展開している充電施設「スーパーチャージャー」を随時設置する。これは太陽光発電を用いたもので、無料で利用できる。また、ホテルやゴルフ場などにも急速充電コネクターの設置を進めており、こちらは現在までに30カ所以上を数える。

 さらに、国内に約2000カ所ある日本仕様の急速充電器「CHAdeMO(チャデモ)」も、専用のアダプターがあれば使用できる。

 日本での販売開始に合わせ、横浜市戸塚区にサービス工場もオープンした。今後は、関西と愛知県にも同様のサービス拠点を開業予定という。

 新興メーカーだけにサービスネットワークが大手自動車メーカーに比べて貧弱なのは否めない。だが、その代わりにテスラが構築したのが、インターネットによるアフターサービス体制だ。