経営 × オフィス

目標管理と業務内容の明確化が必須
シスコシステムズが教えるテレワーク成功の秘訣

ダイヤモンド・オンライン編集部
【第4回】 2014年9月11日
previous page
2
nextpage

 メールや電話でコミュニケーションを図ることは可能だが、人はそれだけでは物足りない生き物だ。相手の表情やボディーランゲージなども含めたコミュニケーションを重ねて信頼関係を築けなければ、チームワークは難しい。そんな希望を可能にするのがビデオシステムだが、こちらは通信するデータ量が多いため、07年の導入当初は画像の動きがぎこちなかった。09年、ビデオ会議システムを手がけるノルウェーのタンバーグ社をシスコ本社が買収し、ここから対面となんら遜色のないリアルタイムのビデオ会議が実現できるようになった。

 もちろん、対面でのコミュニケーションがまったく不要ではない。だが、たとえば「毎週の連絡会議のために、片道1時間かけて支社から本社に通っている」というケースを、「本社に集合するのは月1回、あとは支社から参加」と改めるだけで、社員の負荷はかなり削減される。社内だけではない。「お客様とのミーティングでしっかりとした関係性ができた頃、『毎回来て頂かなくても』と、遠隔ミーティングの申し出を頂くことも多い」(上野マネージャー)。

 こうした柔軟な発想が自然と出てくるのは、メールや書類のやり取りと音声、そして映像の3つによるコミュニケーションが高いレベルでできるテクノロジーがあるからこそだ。

「24時間働かされそうで怖い」
社員の意識改革をどうするか

 在宅勤務といえば、育児や介護などを抱える社員のためのものというイメージがあるが、より広い視点でテレワークを捉えれば、無駄な移動や出張を減らす仕組みとして機能するものなのだ。シスコの場合、直属の上司がシンガポールや米国で働いているという環境は当たり前。一方、上司の側から見れば、自分は米国在住だが、部下は全世界に散らばっているというケースは少なくなく、対面でのやり取りにこだわれば、年中出張だらけということになる。

 外資系企業だけでなく、日本企業も海外企業を買収するのが当たり前となった時代。社員満足のためだけでなく、買収後のスムーズな融合のためにも、テレワークの発想は欠かせないものとなりつつある。実際、ここ数年、テレワーク関連のイベントはどれも参加者の数が激増しているという。

 「24時間仕事に縛られそうで怖い」−−。そうしたイベントの場で、時々こうした質問が出るという。確かに、いつでもどこでも働けるということは、土日も働けということか。そんな捉え方もできなくはない。

previous page
2
nextpage

「経営×オフィス」を知る ワークスタイルで変わるオフィスとは?

  • ワークスタイルの変革とオフィスの変化
  • 創造性を育む「クリエイティブ・オフィス」の作り方
  • 快適性×オフィス=社員が変わる
  • 快適性×オフィス=社員が変わる
  • 快適性×オフィス=社員が変わる
  • 働き方の多様化が進むほどオフィスの役割は重要になる 新しいワークスタイルとオフィスの進化

OFFICE TOPICS 働く場所・働き方・働く人

「経営×オフィス」を見る 理想のオフィスのつくり方

 

IT導入で会社に革命を起こせ

次々に新しいテクノロジーが出現し、ベンダーからは星の数ほどの新製品・システムが売り出される時代。
しかし、IT技術の導入は正しい経営判断と運用なくしては成功し得ない。事例スタディを通じて、成功するIT導入の条件を探る。

「IT導入で会社に革命を起こせ」

⇒バックナンバー一覧