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あなたは「スマホの奴隷」になっていないか!?
異色のスマートウォッチが問う「ネットとの距離感」

ダイヤモンド・オンライン編集部
2014年9月24日
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最先端のモノづくり企業で
チームを作ることができる時代

ヴェルトの野々上仁社長は、日本サンマイクロシステムズ、日本オラクルで執行役員などの要職を務めた後、2012年ヴェルトを起業。「技術革新を起こす企業ではなく、技術革新とどう付き合うかを示す企業」を目指している

 野々上社長は、日本で「モノづくり」ベンチャーを起業したことについて、次のように語る。

 「今、世界のモノづくりは転換点に来ていると思います。とくに電子機器は、コモディティ化が進んで日本の大手企業は儲からなくなったと言われますが、実は我々のようなスタートアップ企業にとっては、最先端の技術に容易にアクセスできる絶好のチャンスが来ているのです。

 シリコンバレーはハイテク企業で溢れていますが、クラフトマンシップは存在しませんし、逆にヨーロッパには匠はいますが、テクノロジーはそれほど強くない。そこへいくと日本には、電子回路設計、金属加工、ソフトウェアなど、優れたハードとソフトの技術を持った企業が数え切れないほど存在しています。独創的なアイデアを『モノ』として作り上げるのに、これほど適した環境はありません」

 そのような複数の企業を束ねて1つの製品を開発するときに、最も重要になるのは「デザイン・エンジニア」という人材だと、野々上社長は語る。今回、この役割はtakramが担当したが、「外観やUIデザインのセンスと、エンジニアの技能、知識の両方を備えるメンバーが開発の要所を押さえることで、一歩間違えば「多機能の罠」に陥ってしまうハイテク商品であるスマートウォッチを、基本コンセプトから逸れずに仕上げることができたという。

 ヴェルトは手に取ると、細部に手がかかっていて、本格的な腕時計としての質感を備えている。「はじめての、ウェアといっしょに買うことのできるウェアラブル」として売り方にも気を遣う。ネット直販のほか、実店舗は家電量販店などでなく、アパレルのセレクトショップなどを通じて販売する。日本発のアイデアとデザインで、どこまで支持を広げられるか。

(取材・文/ダイヤモンド・オンライン編集部 指田昌夫)

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