約40名の新華僑友人が参加

 フォーラムのテーマは「上海自由貿易区とアジア太平洋経済秩序のリファクタリング――新華僑多国籍ネットワークの要素市場連動における役割」という雄々しいものになっているが、平たく言えば、上海が推し進めている自由貿易区に在日新華僑としてどんなビジネスチャンスを見つけるのか、というものだ。

 新華僑が主体のフォーラムには、日本経営法友会、在上海日本企業商工会議所、JETRO上海事務所なども積極的に協力に動いた。莫邦富事務所も協力団体・機構に名を並べたため、筆者の私も参加者募集に汗を流した。普段から交流を密にしている友人たちに声をかけたところ、たちまち40名くらいの新華僑友人(一部は日本人)が参加を申し込んでくれた。

 そのうち、10名ほどは田義之会長が率いる北海道中国会のメンバーであった。今度のフォーラム参加は北海道中国会の中国デビューとも言える。こうして140名くらいの参加者の3分の1は私の呼びかけでこのフォーラムに参加したのである。現場では分かりやすくするため、「莫邦富団隊」こと「莫邦富ファミリー」と呼ばれていた。

 分科会のテーマなどからもこのフォーラムの趣旨の一部が透けて見えるので、その内容もここに紹介したい。

(1)上海自由貿易区と金融制度改革および広域経済との相互作用
(2)上海自由貿易区とアジア太平洋地域の知的所有権取引
(3)上海自由貿易区とサービス業革命および国際貿易
(4)上海自由貿易区と海外M&A

 それに合わせて、上海市自由貿易区管理委員会の関係者、上海市金融服務弁公室副主任、上海市知的所有権局局長などがフォーラムに駆けつけ、以上のテーマに沿ってスピーチをした。分科会の議論も予定していた時間を大幅にオーバーしたくらい、盛んだった。最終日の上海自由貿易区の一部である臨港新城新僑産業園の視察も参加者の関心を集めた。

 莫邦富ファミリーのメンバーたちは、フォーラムの合間を利用して、上海でいくつかのビジネスマッチング会議も開いた。上海の屈指の弁護士事務所である大成弁護士事務所の仲介で、寧波の海外医療サービス専門会社、Eコマース会社とのビジネス商談を行ったり、中国国内の出版社との出版企画会議、新華僑の経営によるレストランの新店舗の見学・体験、飲食・健康食品のビジネス可能性についての打ち合わせなどを行ったりした。多くの参加者から、いろいろと出会いができ、中国ビジネスについての新しい知識、新しい刺激を受け、挑戦したい気持ちを新たにした、といった感想を寄せてくれている。