グローバル企業で成功するには

  最後にパネラーから、会場に集まった外資系マネジャーに対して、グローバル企業で成功していくための秘訣についてのアドバイスがありました。

「スポンサーを見つけることが重要です。高潔さ、勤勉さを失わず、結果を出し続け、良いスポンサーにサポートしてもらえるように」(フクシマ氏)

「コミュニケーションのスタイルを相手によって変えられるように。異文化を敬い、相手を理解した上で適切なスタイルでコミュニケーションが取れれば、どこの会社でも、どこの国籍の人とでも、成果を上げることができるでしょう」(浜田氏)

「大前提は論理的かつ合理的なコミュニケーションです。感情を入れる前にお互いの前提を理解することが重要です」(程氏)

「外資では俺が俺がという人も確かに多いですが、大きな責任を持たされていく人はやはり相手をリスペクトした上で、自分のアイデアを話せる人。それと、コンフォートゾーンから抜け出す勇気を持って、チャレンジすること」(伊藤氏)

「外資系の場合はアウトプット指標で評価される場合が多いので、そのような環境に慣れていく必要があります。成果を出し続けることにコミットする気持ちを骨の髄まで持ち続けてほしい」(藤井氏)

「頑張れば褒めてくれるという環境を期待せず、結果をしっかり出してください。それから、やはり目立つことも重要です。自分を知ってもらい、覚えてもらうためには、例えばパーティの幹事をやるのもお勧めです(笑)」(足立氏)

 やはり英語力にとどまらない、異文化間のコミュニケーションのスキルについての重要性をほとんどのリーダーの方が強調しました。その基本は相手を理解し、分かりやすいコミュニケーションを心がけることなので、日本人にとっても十分に身に付けることのできるスキルです。また、成果を上げ続けることに加えて、高潔さ、勤勉さ等、マインド面の重要性についての指摘も、外資系企業で良いリーダーに巡り合ったことのある人には、とても納得のいくところではないでしょうか。

外資系マネジャーたちの「決起集会」

 パネルディスカッションの後、モデレーター、パネラー、参加者、運営メンバーを交えての懇親会が行われました。普段あまり交流することの少ないさまざまな外資系企業のマネジャーたちが、それぞれが感じたこと等について積極的にコミュニケーションを取り合いました。

 多くの人が、外資で働いているとしても、日本人としてアイデンティティに誇りを持っており、将来日本社会のために貢献したいという気持ちを持っていることが確認でき、また、パネルでの話からも、そのチャンスが巡ってくるのは意外に早いかもしれない、ということを認識し、参加者も興奮を抑えられないようでした。

GAISHIKEI LEADERSの活動本格化のキックオフとして開催したエグゼクティブセミナーは、大いにその目的を達成できたと思います。これに引き続き、「和魂洋才」を磨くキャリアの啓蒙、人材育成、さらに、外資系社員が日本社会・企業の発展のために貢献可能な機会づくりにも取り組んでいきたいと考えます。