岸見 僕だったら「優しい」という言葉を使う。「あなたはとても優しい人だね」って言います。

トマト 「優しい」ってとても気持ちが良い言葉ですよね。

岸見 「暗い」のではなく「優しい」と思って自分を見直してみてください。すぐに自分が優しいことの証拠がいっぱい見つかりますよ。ただの根明キャラじゃなくて良かったなと思い始めて、本来の自分を好きになれるかもしれない。

トマト 本来の自分を好きになれて、思い切ってその姿でお客さんの前に出て行ったら、どうなりますかね?

岸見 支持してくれると思う。やってみないとわからないけれど、恐れているほどのことは起こらないかもしれない。

トマト 過去にもそういうアイドルいましたものね。突如昨日までのキャラを無かったことにしていて、凄いな……と思っていました。

岸見 「トマトちゃん、やっぱりそうだったんだね」というほっとした気持ちを抱くファンは意外と多いかもしれない。もちろんその逆もあるかもしれませんが。もともと世間の評価は真っ二つなんでしょう?

【BAR 嫌われ野菜】
Twitter発のキモカワキャラクターコンテンツ。毎週月曜~金曜のよる9時より営業を行い、世間から嫌われがちな野菜が悩みを抱えて来店してくる。その後Twitter上にて各キャラクターアカウントによる会話が始まり、同じ悩みを持つ仲間やBARのマスターとの会話で明日を生きる活力を得る。会話を正確に把握するためには全キャラクターのTwitterアカウントをフォロー、もしくは翌日に公式サイトにて「前夜の会話まとめ」を見る必要がある。グッズやマンガ(コミックウォーカー、Walker47にて連載中)などの2次展開も行う。
<公式サイト>http://kiraware-yasai.com/
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トマト そうなんです。アイドルとしてもそうですし、本来の野菜としてのトマトも好き嫌いが分かれるので。私、嫌われている自覚は昔からあるんです。

岸見 どうせ嫌われるなら自分が納得して嫌われるべきです。「この私でいいんだ」と。自らをどう評価するかは、他人には関係ない。そういう嫌われ方をすればずいぶん違ってきます。他者から嫌われているということは、自由でいることの証。あなたが自由に生きるためには、それくらいは支払うべき代償だと考えなければいけない。嫌われることをもっと肯定的に捉えるべきです。

トマト 自由で幸せになれるなら、払ってもいい代償だと思います。いつの日かそうなれるように自分を見つめ直しますね。今日はありがとうございました。

(終わり)