【これが課題】広大地評価は自分ではできないため外注

 いとこの税理士から相続税の概算は出てきたものの、広大地の評価は自分ではできないため、外注すると説明がありました。広い土地は測量するものだというので、自宅を測量すると、登記簿の面積より1.5倍も広いことがわかりました。路線価で評価をする土地は、面積が増えると当然ながら評価も1.5倍になり、相続税も増えてしまいます。

 母親の特例を使っても納税が数千万円必要と計算されているため、売却する土地を決めて、いとこの税理士に依頼したのですが、いまだにいくらくらいで売れそうだという回答もありません。

【こんな結末になった】税理士を断る勇気がなくさんざんな結果になった

 いとこの税理士の説明は、なにもかも中途半端。Wさんが納得できないこともあるため、不安は募るばかりです。しかも、親戚とはいえ、それほど親しいわけでもなく、気軽に話せる雰囲気ではないし、聞きたいことも聞けないのです。

 母親と同居する弟が窓口になってくれるといいのに、弟もその税理士が苦手でWさんに任せてしまい、Wさんのストレスはピークに。しかし、申告期限まで、あと1ヵ月半。早急に二次相続を踏まえた分割や納税の案を作成する必要がありましたので、相続の専門家からはセカンドオピニオンを依頼するようにアドバイスされました。

 ところが、それをいとこの税理士に話すと激怒され、自分の方針で進めるの一点張り、聞く耳をもちません。親戚ということが弊害となり、Wさんは断る勇気もなく、泣く泣く従うことにしたのです。

 土地は共有になり、相続税も増え、さんざんな結果になったと報告がありました。