その他のファンドでは、5位に「eMAXIS バランス(8資産均等型)」(三菱UFJ投信)、7位に「世界経済インデックスファンド」(三井住友トラスト・アセットマネジメント)と、内外の債券・株式に投資するバランスファンドがベストテンに入った。バランスファンドは、個別のファンドを組み合わせるよりもコストが高くなりがちだが、これら2ファンドと3位に入った「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、信託報酬が0.5%台といずれも低く抑えられている。

 投信ブロガーによってベストテンに選ばれた(総投票者数は115人)ファンドは、全てが銀行や証券会社の店頭で勧められるような手数料の高いファンドではない。もちろん、主に高齢者顧客を対象によく売れている「毎月分配型」のような非合理的でかつ手数料の高いファンドなど、1本も入っていない。

 投信を選ぶ目を持った投資家にとって、今やローコストは当たり前で、加えてどのような個性を持つかが、ファンド評価の点数を分けている。

 好みの部分では、「ともかく手数料の安いインデックスファンドがいい」という人々と、「独立系の投信会社を応援したい」という人々に、大まかに二分されている感じだろうか。

 読者には、何はともあれ、金融機関のセールスマンが勧めに来たり、窓口で売ったりしているような投資信託が、投信を詳しく見ている投資家には全く相手にもされていないことを、知ってほしい。

 もちろん、投信ブロガーの書いた投信ブログも、個々のブロガーによって知識の正確さや好みに差はあるが、投信に関する情報源として大いに利用してみてほしい。人気を集めている良質なブログは、運用会社の商品開発者も注目して見ている。

よいファンドの三大条件とは?
山崎元が選ぶ「Fund of the Year」

 さて筆者は、先のイベントの中でトークセッションに登壇する機会があったが、この際、事前に受けた質問の中に、「ヤマザキさんが選ぶ『Fund of the Year! 2014』は?」というものがあったので、事前に少々準備していたのだが、その場では時間の都合もあって発表する機会がなかった。

 以下、筆者がネット証券(楽天証券)の社員(すなわち業界側の人間)でもあることを考慮に入れた上で、ご参考までに読んでみていただきたい。