先週の総括
先週の日経平均株価は、軟調な地合に終始した。前週に発表された米国雇用統計で失業率が5.5%に跳ね上がり、米国景気後退が長引くとの観測から米国株式が急落。週初から日経平均株価は300円以上下落する波乱の幕開けとなった。4月の機械受注が発表され前月比5.5%増と市場予想を上回ったが特に材料視されなかった。米国財務長官がドル安を牽制する発言を行い、為替が1ドル107円後半まで円安が進んだためこれを好感して上昇することはあったものの、結局週末は前週末比3.6%安い1万3973円で引けた。
規模別には大型株の調整幅が大きかった。マザーズ指数は前週末比5.5%の大幅下落。東証2部指数も同2.8%のマイナスであった。業種別には鉱業のみ上昇、海運・その他金融・鉄鋼が大きく下落した。
今週の予報
フィットネスクラブ業界:
小規模クラブの乱立も終息しつつあり
今後は大手優位を予想して
「雨」→「曇」
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今週の日経平均株価は、もみ合いの展開を予想する。原油相場と米国株式動向に一喜一憂する展開が続き、国内要因は軽視されている。グローバルマネーの動きが日本株を動かしている感じだ。ベトナム株指数が昨年高値から1/3の水準に暴落するなど新興国の株価の下落幅が大きい一方、日本株は相対的に底固い。昨年の日本株悲観論が嘘の様な動きである。グローバルマネーは日本株のウエイトを引き上げつつあること、予想PERが16.5倍であること等勘案すると、ここから大きな下げは予想していない。
フィットネスクラブ業界の株価は暴落の一言に尽きる。業界大手の(4801)セントラルスポーツの株価は、2006年4月高値4160円から昨年11月安値894円まで1/4の水準に急落、(2378)ルネサンス株価は2006年7月高値2390円から今年1月安値393円まで83%の大暴落。健康志向の高まりでフィットネスクラブに追い風が吹きそうなものだが株式市場の評価は冷淡だ。この認識差は何であろうか。