ケンカになる、イライラする…もうイヤ!
「親の家の片づけ」というストレス

 今、相続や老々介護と同じくらい社会問題となっているのが、親の家の片付け、つまり「実家の片づけ」問題です。

 お盆やお正月で帰省するたび、なんとなく物が増えている気がする。出しっぱなしの洋服や食器が目につく。冷蔵庫を開ければ、賞味期限切れの食材やしなびれた野菜の切れ端が……。

「お母さん、これ捨てちゃっていいでしょ!」
「もう使わないでしょ!」

 なんて言おうものなら、

「もったいない」
「まだ使える(食べられる)」

 と言われ、結局捨てるに捨てられない。なんとか捨てさせてキレイになったと思ったら、次に帰ったときにはリバウンドしていた。それどころか逆に物が増えてしまっていた……。結果、大ゲンカに発展、親子断絶!などといったケースは、決して珍しいことではありません。

 実はこれ、「自分の家の片づけ方」で実家を片づけようとしたことが、悲劇の幕開けでした。