大型家具ほど捨ててはいけない!?
ついついやってしまいそうな物が実はNG
また、タンスや鏡台を勝手に動かしたり捨てたりしてしまうと、戸惑う親もいます。子ども世代からすれば単に古いだけのこれらの家具も、実は嫁入り道具の大事な思い出の品である場合も多いのです。
あれも捨てて、これも捨てて……と、片づけ終わったあとにスッキリするのは、実は子どもだけ。残された親は物がなくなった部屋で寂しい思いをしてしまうかもしれません。同居しているならまだしも、片づけ終わった子どもたちが、嵐が去ったように実家からいなくなった後、スッキリしすぎた家に残された親が寂しく思わないわけはないのです。
この心理こそが、片づけてもリバウンドしてしまう、原因にもなってしまいます。残された親が寂しい心をまた物を買うことで埋めようとするからです。
また、認知症になると、家具の配置や壁のシミなどで自分の家を認識していることもあるので、家具の配置を変えるだけでパニックになってしまうこともあります。親の同意なしに、昔からある大きな家具などはむやみやたらに捨てないほうがいいこともあるのです。