パソコンの調子が悪かったら、どうする?

 これまで個人利用のパソコンを、10台以上買い替えてきたことは第80講で述べました。そのほとんどが通販であり、その理由について「スペックが明確で、かつカスタマイズしたかったから」だと書きました。

 加えてそこでは、「PC不具合との戦いからわかったこと」として、

・メーカーのサポートサイトは検索機能が弱くて役に立たない
・メーカーのコールセンターも責任回避でほぼ役に立たない
・でもネット上のユーザー仲間の叡智を借りることで結構なんとかなる

 の3つを挙げました。ITガジェットの不具合を直すのは相当「好き」ですが、さすがにこれでは疲れます。その「直す楽しさ」と「直す苦痛」のバランスが崩れたとき、私はパソコンを買い替えていたのでした。「そろそろもっと高性能を」といった理由をつけて……。

最初のデジタルネイティブは1960年代生まれだ

 2013年9月に購入した現行機(FaithのSeed Micro i7)もそうでした。Intel製の400GB SSDにすべてを載せることで、格段の処理スピード向上が図れるはず(*1)でした。

 実際、電源を入れてから立ち上げ完了まで20秒程度しかかからず、その爆速ぶりは非常に気持ちのいいものでした。でも、購入初期からその不調に悩まされました。

・時折「予期せぬシャットダウン」を起こす
・ときどき動きが極端に遅くなる
・スリープ状態でフリーズして復帰できない

 もちろん、簡単には負けません。ネットで調べて、いろいろな解決策を試しました。

まずはこうしよう。メモリー増設、
データのクラウド化とアプリのウェブ化

 2番目の問題は、結局、メモリー(DRAM)を8GBから16GB(*2)に増設するという力業で解消されました。

 速度低下は、メモリー使用量が90%を超えることで起こっていました。それに対して最初はソフトの調整で凌ごうといろいろ試みました(*3)が、ダメでした。「既に8GBもあるのに」と半信半疑でしたが、16GBに増設したら問題はあっさり解決。もうメモリー使用量は、30%を超えることすらほとんどありません。

 「メモリーを増設したらパソコンの性能が良くなる」なんて、20年前に戻ったようなお話です。ただしその桁が1000倍違ってはいますが。

*1 それまではSSDが128GBだったので、そこにはOSとアプリケーションソフトのみを載せ、データは1TB HDDに貯めていた。
*2 本当は8+16で24GB実装されている。ただ、Windows7 64bit Home Premiumなので16GBまでしか認識されない。マイクロソフトのケチ (-_-)
*3 msconfigでスタートアップアプリケーションを減らすとか。