デキる雰囲気を演出できる!
“I will clarify ~”

 clarifyは、とてもプロフェッショナルっぽい響きのある動詞です。単に物事を明らかにするのではなく、「しっかりと体系化された専門知識にもとづいて、物事をはっきりさせる」というニュアンスがあります。たとえば、上役の人から「この企画書にあるこの経費の数字はどういうこと?」と訊かれた場合、I will make this clear. と答えるよりも、I will clarify cost-benefit relations of this figure.(この数字から費用対効果の関係をご説明しましょう)と具体的にclarifyを使って答えたほうが、「コイツ、できるな」という印象になります。日常会話でよく使われるmake clearは、「経験値のような漠然としたものにもとづいて、単に物事をシンプルにする」といったイメージ。逆に身近な人からI don’t know …(わからないんだよね)と言われて、I will clarify this.で答えると、ギョッとされてしまいます。この場合はI will make this clear.で十分です。

練習問題
次の質問をI will clarify this. かI will make this clear. で受けてみましょう。
1. I don’t understand the meaning of the terms of the contract.
(契約書のこの条件の意味がよくわからないんだけど……)
2. I wonder what is included in the set lunch menu.
(メニューにあるランチセットの内容がよくわからないんだけど……)

模範解答
1. ビジネスシーンなので、フォーマルな表現を使います。I will clarify this.が正解です。
2. ごくありふれた日常会話なので、I will make this clear.のほうが適切です。

動詞clarify 覚えておきたい構文パターン
1. Can you clarify the meaning of this word?
(この言葉の意味をはっきりさせてくれますか?)
2. It is important to clarify the difference between the two.
(両者の違いを明確にすることは重要だ)
3. Some simple tests are needed to clarify the cause.
(原因を明らかにするためにいくつかの簡単なテストが必要です)
4. We are trying to clarify who was responsible for the conflict.
(我々は誰がこのいざこざに責任があるのか明らかにしようとしている)