初女式・93歳でも精力的に全国講演する健康の秘訣とは？

わたしの大好物とは？

特に好きなのは、と聞かれたらやっぱりお魚でしょうか。
そのおばがくれた鯛の話をしてから毎年、誕生日に鯛を送ってくださる方もいるんですけれどね。

あとね、わたしは歯が折れるほどかたいものが好きなんです。

東北地方には「南部せんべい」というかたいおせんべいがあるのですが、ああいったのがとても好き。
それから、わたしが母のおなかの中にいるときに母がお豆腐ばっかり食べていたからでしょうか。お豆腐も大好きですね。
こうやって考えると、いろいろ出てきますね（笑）。

「運動や体操はしていますか？」と聞かれることもありますが、わたしは生活の中でなるべく体を動かすようにしていますので、これといったことはしていません。

一日働いたら夜は早く寝て、なるべく睡眠時間をとりたいのですが、翌日の準備や料理の下ごしらえなどで、どうしても夜中を回ってしまいます。それで朝起きるのは、いつも5時半。だから、いつも眠い感じなの（笑）。

どうしても体が疲れたときは、少しお休みをとるようにしています。
お休みは大事ですよ。
疲れたときもそうですし、二つの道があってどっちに進もうか迷ったときも、ちょっとお休みするといい考えが浮かぶし、それがいい結果になるんですね。

休むと状況が変わってくるので、それを待たずに絶対に成し遂げるような強さでいってしまうと、うまくいきません。

料理の場合でも、自分がつくりたいというものは一生懸命つくるけれど、最後までびっしりと火を加えてやると、味がくどくなるんです。

八分通りくらいで火を止めてお休みさせると、色もきれいだし薄味だけど、いい味になるんです。

先日も青森から東京へ飛行機でいくのに、前の日に翌日のお昼に食べるつもりで五目寿司をつくったの。

かんぴょうやしいたけを戻して、それを薄い味で煮て休ませておいたの。
それを朝、ごはんと合わせたのですが、いい味になっていたの。
ちょっとお休みすると、こんなにおいしくなるんだって改めて感じたの。煮つけなんかも特にそうですものね。

「自分の時間はないのですか」、そう聞かれることもよくありますが、毎日の生活の中で自分の時間というのはないですね。