相手が冷める「業者目線」は
「動詞」の中に紛れ込む

Aでは「(リンゴを)お届けできる」「お買い求めください」と言っていたのに対し、Bでは「味わっていただける」「お楽しみください」と表現していました。

この根本にあるのも、表現の目線の違いです。

Aは販売者の目線です。あなたがリンゴを扱う業者であれば、つい「届ける」「買う」といった動詞を使ってしまいます。
しかし、リンゴを買おうとしている消費者の目線からすれば、リンゴは「味わい、楽しむもの」以上でも以下でもありません。

どれだけきれいな言葉を選んで正確に伝えたつもりでも、無意識のうちにこうした「目線の違い」が細かな表現のなかに忍び込んできます。
ここを切り替えるだけで、かなり聞き手の耳に心地よいプレゼンに変わるケースが多々あります。

ご自身のプレゼンをレビューする際には、とくに「動詞」を中心に「相手の体験」を表す言葉に置き換えてみてください。
相手のリアクションが大きく変わってくるはずです。