久保田カヨ子のすごいアイデア

『赤ちゃん教育』ですすめている育児では、まず、原始反射を前頭前野から始まる「随意運動」に変えて、いろんな運動を自分でできるようにすることでした。

 すると、前頭前野をよく使うようになるので、よく働くようになり賢くなる。同時に前頭前野に記憶するワーキングメモリーの能力も高くなる。

 原始反射の一つの「吸綴(きゅうてつ)反射(吸う反射、サッキング・レフレックス)」では、赤ちゃんの顔をお母さんの乳房に押しつけると、赤ちゃんは、顔を動かして乳首を口にくわえて、乳を吸ってくれます。
 乳首を赤ちゃんの口からはずそうとすると、赤ちゃんは強く吸ってくれるのです。

 当時、医学書には、原始反射が何のためにあるのか書いていませんでしたし、赤ちゃんに何もしないと出なくなってしまいます。
 家内は、事前に勉強しただけで「原始反射を反応に変えれば、早く育つのではないか」と考え、わが子に試してみることに決めていました。

こんなアイデアを持っていた人は、それまでいなかった!

 次男が生まれたときは、早く歩かせる試みをしました。
 頭部、頸部、左右の手足をうまく動かす原始反射がたくさんあるので難しいのですが、生後7ヵ月で歩けるようになりました。

 家内は医学書を読みながら育児で実践することで、大変な発見をしました。
 医師は、教えられて「原始反射とは何か」を知識として知ることになるのですが、素人である家内は医学書を読んで、それを自らの子育てに活用することを考えついたのです。

 赤ちゃんに、早くから、運動をさせて、前頭前野を使うようにすると、お母さんと赤ちゃんの前頭前野がよく働くようになり、大きくなります。

『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』には、役立つヒントがたくさん書かれています。
 このような訓練を小学校へ行くころまで続けると、小中高校でよい学業成績を得ることは、難しいことではないのです。ぜひ試してみてください。