自社ブランドの過信に注意!
「最初から欧米で勝負」は正しいの?

 今は随分変わりましたが、7年ほど前は企業の海外進出をお手伝いする際、「うちのブランドを扱わせてやるのだから、現地で掛かる全てのコストは向こうに持たせろ!」と、実際に言われたことがありました。日本では有名なブランドを持っていましたが、現地では全く知られておらず、このあまりの溝の深さに、興味を持っていた現地企業はそれ以降、話を進めようとはしませんでした。

 自社ブランドに誇りを持ち、良い商品なのは分かります。だからこそ、その素晴らしい商品の価値で勝負すべきだと思います。商品を現地で知ってもらうためには、日本側の努力ももちろん必要です。「扱わせてやるんだから」という上からではなく、共に戦うパートナーとして進めることが、より円滑なビジネスにつながるのではないかと思います。

 また、自社ブランドや商品に自信をお持ちだからこそ、欧米進出を狙われることも多いのですが、果たしてその選択は正しいのでしょうか?欧米は、日本と同等かそれ以上に世界中から商品も集まってくる、言わばレッドオーシャンです。さらに欧米へ商品を運ぶコスト、広告宣伝費などに関しても、膨大なものになります。そのような多額の投資が必要、かつ激戦区であれば、わざわざ初期の海外進出で選択しなくてもよいのではないでしょうか。

 まだまだ世界には、自社の商品を初めて見る国や、優遇してくれる国や企業も多いはずです。物流コストだけを考えれば、アジア圏で展開した方がいいのかもしれません。欧米進出という気概と意気込みも理解できますが、本来の目的を見失わないように気をつけてください。

 本当に素晴らしい商品ならば、商品の良さが徐々に伝わっていけば、自ずと他国から有利なお誘いが来るはずです。

 以上、5つのポイントをお伝えしましたがいかがでしょうか。ぜひ、これから海外進出を目指される企業は上記ポイントに注意していただければと思います。既に海外進出を進められている企業は上記ポイントをチェックしてみてください。次回は海外進出に成功された企業について、実例を交えてお伝えします。