微妙に違うレム睡眠と
ノンレム睡眠のリズムを活用
やがて男の子はフラフラになって、眠り始めました。
父親に「まあ、1時間以上は寝るだろうから、外でゆっくりなにか食べていらっしゃい」と言って送り出し、その間にこの子の眠りのタイプを知るために、深い眠りが何分おきにくるかをはかりました。
それぞれの子どもで微妙に違うレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)のリズムを利用して寝かせるのです。
途中で父親が帰ってきたので、私はその間に2階の教室から1階へおりて、オートミールと野菜&豚肉の煮物をつくりました。
2時間ほど経ち、そろそろ男の子が起きるころなので、2階に上がりました。
しばらくして、その子は起きあがり、ボーッとして父親と私を見比べ、泣こうかどうしようか迷っているようでした。私は、
「ばあちゃん、おなかが空いたから下でごはん食べるね。ぼくの分もつくったから、いま、持ってくるよ」
と言いながら、下に用意してある食事を2階で食べさせるように父親に頼みました。
私が1階でゆっくり食事をとっている間、2階から泣き声はまったく聞こえませんでした。