心理学を学んでいる人にはわかると思うが、「人は、自分に興味を持ってくれる人に興味を持つ」ものだ。だから、純粋に人に興味を持てる・持つ人が、人から好かれる。そういう人が興味を持つのは、相手の才能であり、美点だ。

 美点に興味を持てる人は、キラキラした眼をしている。そんな眼で自分の話を聞いてくれるのだから、誰だって悪い気はしない。そんな人に人は好感を覚え、興味を持ち、その人のことを覚えるものなのだ。

 他人に興味を持ち、その人のことをもっと知りたいと思う人。そんな人が好かれる。ただし、そこもあまりに貪欲で、ギラギラしていては逆に引かれてしまう。キラキラとギラギラは濁点がついただけだが、おおいに違う。

 言い方を変えれば、人脈づくりに前のめりの人は、「できない営業マン」と同じだと思う。自分を売り込もうとするから、嫌われる。いい営業マンもそうだが、その人のことを知りたいと思う。その人のためになりたいと思う。だから質問をするし、その人の話に耳を傾ける。

 その結果、その人は多くの人から気に入られる。覚えてもらえる。必要なときに助けてもらえる。それが人脈というものだろう。

強い結びつきよりも、
弱い結びつきの人脈が大切な理由

第13回で、「弱い紐帯(結びつき)、強い紐帯」の話をした。有意義な転職情報などは、強い結びつきの人間よりも、むしろ弱い結びつきの人間からもたらされることが多いと述べた。なかでも、非連続相同性の人間に着目した。同じルーツを持つが、しばらく別々の道を歩んできて、久々に再会をした“昔の仲間”のような人を意味する。

 弱い結びつきの関係は、年に一度か二度会う人、時々会う趣味の仲間、行きつけの飲み屋での知り合いなどいろいろだ。重要なことは、「同じ穴のムジナ」ではないということだ。