段階的意思決定法
具体的には、次のステップを踏みます。
(1)概算見積もり
プロジェクトでやりたいことが決まったら、ザックリいくら必要か&効果がどれくらいか、を見積もる。
この段階では何をやりたいのか決まっていないので、70%~200%くらいの誤差があり得る。
(2)継続判断
この見積もりをもとに、「次の要件検討のフェーズに進むか?」を判断する。箸にも棒にもかからないようなら、この段階でプロジェクト中止。
「見積もりが正しいなら、ぜひやりたい!」くらい手応えがあるならば、まずは次のフェーズに進む決裁だけをもらう。
(次のフェーズをやるにも人件費がかかるので、決裁は必要)
(3)要件検討
どんなITが必要かを検討する。
ITは複雑な構築物なので、「何が欲しいか」を明確にするだけでも数か月かかる。たいていは、プロの支援も必要となる。
(4)詳細な見積もり
検討結果をもとに、詳細な見積もりをする。
以前(1)で見積もった時よりも、作るものが明確になっているので、今度はずっとマシな見積もりができる。
(5)継続判断
この見積もりをもとに、再度「このプロジェクトは最後までやる価値があるのか?」を判断する。
無事にGOサインが出れば、何の問題もありません。しかし、もしNOということになれば、そこでプロジェクトは中断し、(1)から(4)までの作業はすべて無駄になります。