親の性器など隠さず、
あっけらかんと見せて免疫に

 トイレに入る母親を追いかけて、ドアを開けたがるころから、性器に対する興味が芽生えているのです。

親の性器など隠さず、あっけらかんと見せて免疫にすることです。

 性器を清潔にすることも教えます。汚(よご)れた手でさわり、尿道炎を起こし、大騒ぎするのも、汚い手で粘膜をさわらないことが身についていれば起きないことです。

「そんなところをさわるからよ」と叱らないように。

 同時に、口、耳、鼻、へそ、性器、肛門などの洗い方も具体的に教えてください。

 また、お風呂に一緒に入って、幼児が自分で洗えるようになると、体全体を洗う意味を教えます。

 傷のつきやすい性器部分の洗い方では、厚い皮膚、足の裏やひざ、ひじなどの洗い方との違いなどを教え、1ヵ所もおろそかにしない「大事な体」と知らせることです。

 どの部分も大切な自分の体なので、衛生上、お尻の穴だけが汚い場所としない躾(しつけ)が、性器に対する興味の持ち方も変えてくれます。

 おむつが取れることと並行して、大小便の管理は幼児がする方向へ持っていきます。パンツが汚れたら、「上手に拭けなかったの」「下痢をしたみたい」などと幼児みずから報告ができて、やっとおむつが完全に取れたと言えるのだ、と思ってください。

 また、用便の前にも、洗わなくてはいけない手の汚れがあることも、教えなくてはなりません。