目の肥えた英国のサッカーファンはそうした岡崎のプレーがいかにチームを助けているかがわかる。岡崎は後半途中で交代することが多いが、観客はスタンディングオベーションで見送るのがその証しだ。

 プレミアリーグは、スペイン・リーガエスパニョーラ、ドイツ・ブンデスリーガ、イタリア・セリエAとともに世界最高レベルの「欧州4大リーグ」のひとつに数えられるが、世界的な人気は最も高く、テレビ観戦する人は10億人を超えるそうだ。特定のクラブのファンを除き、その多くが「弱小クラブがプレミアリーグを制するという奇跡」を期待し、レスターの戦いを注視しているといわれる。当然、岡崎のプレーは世界各国のファンが観ているわけで、その献身的な姿勢は高く評価されているにちがいない。それを想像するとなんとなく誇らしくなってくる。

意外に少ない、
日本人選手のリーグ優勝貢献

 現在では日本人選手の多くが欧州のプロリーグでプレーするのが当たり前になった。先駆者の三浦知良をはじめ中田英寿、中村俊輔らが活躍。今ではACミランに本田圭佑、インテルに長友佑都、ドルトムントに香川真司、シャルケに内田篤人…と名門クラブでプレーする選手も珍しくなくなった。だが、リーグ優勝に貢献した選手は意外に少ない。

 そのひとりが欧州のプロクラブでプレーした初の日本人選手・奥寺康彦だ。1977年にドイツ・ブンデスリーガの1FCケルンと契約し20試合に出場。そのシーズンに優勝を経験した。当時は現在のように試合の中継はなく、その活躍は新聞報道に頼るしかなかったが、40年も前にブンデスリーガの優勝クラブでちゃんと活躍したのだから、すごいことだ。

 2人目は長谷部誠。2007年にブンデスリーガのヴォルフスブルクと契約し、2年目のシーズンに25試合に出場して優勝に貢献している。なお、この年、大久保嘉人も同クラブに所属したが、出場は9試合にとどまり、ゴールもゼロだった。

 3人目は香川真司。ブンデスリーガのドルトムントと契約した2012年、18試合に出場し8ゴールを決めて、いきなりリーグ優勝を経験した。その翌年はもっとすごくて、31試合に出場し13ゴールを記録。リーグ連覇の原動力になった。翌2012年はプレミアリーグの名門マンUに移籍し20試合に出場。6ゴールを決めて優勝メンバーになった。

 なお、インテルの長友は2010年、イタリア・カップのタイトル獲得には貢献したが、リーグ優勝の経験はない。

 レスターが現在の好調を持続して優勝を果たせば岡崎は4人目の欧州リーグの優勝を経験する日本人選手になる。貢献度から見てもドルトムント連覇時の香川と遜色ない。クラブの優勝は選手ひとりの力だけでは勝ち取ることはできないが、ぜひ達成してほしいものだ。

 レスターの試合は有料放送のJ SPORTSで中継されるほか、録画ではあるがNHK-BS1でも放送される。起こり得ないことが起きるかどうか、という興味も含めて見逃せない。