しかも、そもそも「ライフハッカー」の読者がなにを求めているのか、どんな書籍に関心があるのかさえよくわからない状態でしたから、当初は本当に手探りの日々でした。

ところが書きはじめて半年ほど経ったころから、少しずつ変化が見えてきました。公開された書評につくフェイスブックの「いいね!」数が増え、ツイッターでリツイートされることも多くなったのです。

「いいね!」やリツイートはごく小さなサークル内での拡散の可能性もありますから、それを過信するのもまずいだろうなと思っていたのですが、リアルの世界でも「書評、読みましたよ」「あの本、僕も買いました」と声をかけていただく回数が増えていったあたりから、「受け入れてもらえているのかな?」と思えるようになっていったのです。

さらにうれしかったのは、僕のレビューが公開されると、その本のアマゾンランキングが急上昇する(場合によっては売り切れになる)という話を複数の出版社の方からいだだくようになったことでした。もちろん数字的には知れているのでしょうが、それがやる気と自信につながったことは事実です。