無性に腹が立った日には、所有する更地で、まるでなにかに復讐するようにアクセルをガンガン踏み、同じ場所をグルグルとバカみたいに旋回する。土ぼこりが舞い上がり、車体がドロドロになるが、絶好のストレス解消法だ。終わったあとにはスッキリ、爽快な気分になる。
パジェロミニの場合、エンジン脇のネジを調整するだけで、簡単にターボの過給圧が上がり、馬力がアップする。たとえエンジンブローしたとしても、2万5000円なので安心だ。もし壊れても、予備のマシンが多数ある。
移動手段以外の使い方もある!
大家をしていると、バジェロミニのように汚してもいい作業車はなにかと便利だ。木の切り株にワイヤーをかけて牽引すれば、簡単に抜根もできる。屯田兵が開拓していた頃の北海道では、牛や馬に引かせて抜根していたことを考えたら、いい時代に生まれたものだ。
うぐいす色のサンバーも作業車として重宝している。荷物がたくさん入るので、資材搬入や、物件の売主が放置していった残置物を運び出すのに便利だ。
現在、クルマは11台所有しているが、全部のクルマに乗っているわけではない。例えば、赤いサンバーは車検が切れて放置プレイ状態。現在は倉庫として活用している。予備のタイヤ、工具、ペンキ、不動産のリフォーム用の道具をしまっている。扉も多く、出し入れに便利で、雨水も防ぐことができる。
普通に倉庫を買っても10万円くらいすることを考えると、いい活用法だと思う。フェンダーがネズミ返しの役割をしているので、ネズミなどの小動物や昆虫も入らない。タイヤのおかげで高床式になり、湿気も防げる。チェーンソーや刈払機も錆びることなく保管でき、必要なときに取り出すと、エンジンは一発で始動する。
移動手段としてだけでなく、こうした便利な道具や施設として活用できるのも、激安中古車の醍醐味だ。