「いつでも読める」では「いつまでも」読めない
いちばんおすすめの方法は、第3章で紹介した「1ライン・レビュー」用のノートなり手帳なりに、先に6冊分の書名を書き込んでしまい、引用とレビューが「書き込み待ち」の状態になるようにすることです。
部屋の片隅に「積ん読」状態の本がたくさんたまっている人は、まずそれらを「どの順番で」「いつ読むのか」をいますぐ決めてしまってください。
当然のことながら僕も、こうした読書計画を立てながら本を読んでいます。週に10本以上のレビューを書かなければならないので、場あたり的にやっているとたちまち仕事が破綻するからです。
ときどき不測の事態が起きたりして、ペースが崩れると本当に大変です。書評を1本書き上げて、「次はどれを読もうかな?」と選んで、それを読んで、書評を書いて、また選んで……こういう「自転車操業」状態になると、非常にストレスがたまります。逆に、読書計画がしっかりとしていると、作業量は同じでも心理的な負担が圧倒的に違います。
1週間分の本を「選ぶ」時間は、なるべく1日に固めましょう。それほどつらい作業ではありません。むしろ、旅行の「計画」を立てるときに似た、ある種のワクワク感に満ちています。
「1週間の読書計画」と「1日1冊を6セット」――これが「リズム・オブ・ライフ」になれば、無理なく年間300冊は実現できます。ぜひ、試してみてください。