必ず「今週読む本」を計画する日をつくる

それよりも、このフリー枠に必ずやっていただきたいことがあります。それは、次の1週間の「読書スケジュール」を先に組むこと。

フリー枠はできる限り、曜日を固定するようにしてください。その日に、次の週になにを読むのかをスケジューリングします。月曜日はこれを読み、火曜日はこれを読み……という具合です。

意外に思われるかもしれませんが、「1日1冊」を実現しようとする場合、なによりも重要なのは「明日読むべき本」が決められていること

なぜなら、明日読むべき1冊を実際に明日読むためには、今日読むべき1冊を今日中に読み終えねばならないからです。

これは仕事のスケジューリングにも通じる話です。

ある方から聞いた話ですが、打ち合わせを効率的に進めるための最良の方法は、その直後に別の予定を入れることだそうです。

次のアポがあると、ダラダラと打ち合わせをしているわけにはいきません。限られた時間の中で、一定の結論を出さなければならない。それと同様に、何日にもわたって同じ本をダラダラと読んでしまうのは、「次の予約」がないからです。

次の予定が入っていると、「この本を今日中に(この時間内に)読み終えるためには、どんな読み方をすればいいだろうか?」「どれくらいのペースでページをめくっていけばいいだろうか?」ということを意識せざるを得なくなりますよね。

また、「忙しくて読書の時間がとれない」という人も同じです。「今日読む本」「明日読む本」が事前に確定していれば、仕事を早めに切り上げたり、早起きしたりというように、読むための時間を捻出しようとする意識が働きます。

「時間が空いたら読めばいいや」という意識でいる限り、必ず読書時間はほかの予定に「侵食」されていきます。それを防ぐもっとも確実な方法が「読書スケジュールを1週間ごとに決める」ことなのです。