京都3区は不倫辞任の穴埋め戦
民進党は「勝利」と言えるか?

 京都3区は、育休宣言から一転、不倫辞任で話題になった宮崎謙介議員の辞職に伴う補選であった。辞任の理由が自党議員の不祥事だったこともあり、自民党は候補者を擁立しなかったため、乱立する野党候補から野党第一党を決める不思議な戦いとなった。

 結果は、民進党の泉健太氏の圧勝で終わった。次点となったおおさか維新の会の森なつえ氏と比べ、ほぼトリプルスコアでの勝利だ。これにより、比例復活当選だった泉氏は晴れて小選挙区で議席を得て、民進党は1議席を増やすことになる。

 2016年4月24日の衆議院議員補欠選挙(京都3区)

・泉健太(民) 65,051
・森夏枝(維) 20,710
・小野由紀子(日)6,449
・田淵正文(無) 4,599
・大八木光子(幸)2,247
・郡昭浩(無) 370

 確かに、これは民進党の勝利である。しかし、それは対与党に対する勝利と言えるのだろうか。2014年12月に行われた前回の衆議院議員選挙の得票数と比較しながら、考察してみよう。

 2014年12月14日 衆議院議員選挙(京都3区)

・小当 宮崎謙介(自) 59,437票
・比当 泉健太(民) 54,900票
・落  石村和子(共) 26,655票
・落  清水鴻一郞(維) 24,840票

 こうして比較すると、泉氏は一万票積み上げているが、これはおそらく共産党票の流入の結果であって、実は前回自民党を支持した有権者はほとんど投票を棄権している。これでは、次の選挙で自民党が新しい候補者を擁立したら、勝負の行方はわからなくなる。

 つまり民進党としては、今回の結果はあくまでも一時的な勝利にすぎない、ということは肝に銘じておかねばなるまい。