米EPA(環境保護庁)は2010年8月30日、乗用車と小型トラックについての新しい燃費表示法を発表した。
過去30年以上にわたり、アメリカで販売される新車がディーラーで展示される際、側面の窓には、EPAが定める燃費や車両装備品などを明記した大型のステッカーが貼られてきた。ここに価格も表記されており、一般的に「ステッカープライス」と呼ばれている。
表示法の第1案、アルファベットによる格付けが特徴だ
このステッカーは一般消費者に対して、車両の実用面での情報を「見える化」したもの。だが近年、燃費を含めた自動車の環境性能の指標が変わり始めたため、今回の改正となった。
新しい燃費表示の実施は
2012年モデルから
今回提示されたのは2案あり、今後60日間にウエブサイト上で国民の声を聞きながら修正を行い、2012年モデル(=2011年秋発売)から実施を目指す。
第1案は、縦方向に長いレイアウト。その上部に、燃費の優秀性をA、B、Cなどアルファベット表記で示す。その右下には、携帯電話向けのQR(2次元読み取り)コードを表示してある。また、ステッカー全体の色は2種類ある。ガソリン車とディーゼル車では白地に黄色、電気自動車とプラグインハイブリッド車は白地に青色となる。