書店に入ると、ついどのコーナーに行ってしまう?
ときに、私たちは自分が本当にやりたいことや得意なことに気づけないことがある。これもまた、現実から一歩下がって、自分の行動を客観的に、あたかも他人が詮索するように振り返ることが大切である理由だ。
「『自分がついやってしまうことって何だろう?』と考えてみてください」とグレッチェン・ルービンは勧める。「時間を忘れてしてしまうことも、自分がなすべきことを教えてくれているのかもしれません。というのも、何も考えずにしていることは、自分が自然に楽しめることや、得意なことであることが多いからです」
著作家でスピリチュアル・カウンセラーのキャロル・アドリエンヌは、自分が自然に抱いている関心を確認するのに役立つ疑問を紹介している。
「書店に入ると、どのコーナーについ寄ってしまうだろう?」
自分が気になること、大好きなこと、上手にできることなどが、「探求」の素晴らしい出発点になる。たとえば、次のようなことを考えてみるといい。
「あることをしているときに、自分が『輝いている』気がするのはなぜだろう?」(自分の最良の部分が表に出る活動や場所は何だろう?)
「もし、そうした関心や活動、あるいはその一部を人生の中にもっと組み込めたらどうだろう?さらには、仕事にも採り入れられたらどうだろう?」
「どうすれば、それに取り組めるだろう?」
アイデアを思いつくより実践することのほうが難しいが、控えめに「実験」しながら変化を試みていくことは役に立つはずだ。
(本連載は、書籍『Q思考――シンプルな問いで本質をつかむ思考法』より引用しています。本連載はこれで終了です。続きは、ぜひ『Q思考』でお楽しみください)