ANA客室乗務員12年。500万人のお客様から学んだ「気がきく人」の1秒の習慣。その業界でダントツの成果を上げている人に共通していたのは、ほんの「1秒」という時間の中で判断を下し、非常に「気がきく習慣」をいつも実行しています!

パイロットもファーストクラスのお客様も、
ほぼ100%、靴はピカピカ!


 私がCA(客室乗務員)時代に、先輩のAさんから、「松澤さん、紹介したい男性がいるのですが、食事をご一緒しませんか?」と声をかけていただいたことがあります。

 当日は、Aさんと私、私の友人の涼美と、ご紹介いただいた男性の4人で食事を楽しみました。

 食事を終え、涼美と2人になったとき、彼女は私に、

「あの男性は悪い人ではないけれど、仕事はできないタイプだから、やめたほうがいいよ」

と言い出したんです。

 私が、「今日はじめて会ったのに、どうしてそんなことがわかるの?」と理由を聞くと、彼女は、こう答えました。

「だって、あの男性、『靴が汚かった』から」

「靴がキレイに磨かれている人=仕事ができる人」というのが涼美の持論でした。

「目線のいちばん下にある『靴』にまで手入れが行き届いている人は、細かいところまで気配りができるし、仕事も丁寧だよ。

 でも、あの男性の靴は汚れていたし、かかともすり減っていたから、大雑把な印象を受けたんだよね」

 涼美の話で、思い出したことがあります。

「現役のCA時代に一緒に仕事をしたパイロットの中で、靴が汚かった人はひとりもいなかった」

ということです。

 足先、靴先にまで気を配っているからこそ、小さな変化も見逃さず、空の安全を守ることができるのでしょう。

 CAの友人の話では、ファーストクラスのお客様の靴も、ほぼ100%、ピッカピカに磨かれているそうです。