ティファニー、バンク・オブ・アメリカなど、さまざまなグローバル企業で、トップマネジメント層の補佐役であるエグゼクティブ・アシスタントとして働いてきた著者が語る、「成果を出す人」がやっている簡単でシンプル、明日からすぐに試せる「気がきく」働き方のポイントとは?

いい企画書を書くことよりも
1回でも多く名前を呼ばれる人になろう

 春――。新社会人として新たな一歩を踏み出す人、新しい部署に異動になった人、または、転職して心機一転の人。さまざまな人がいるでしょう。ほかの人よりも先に「デキる人」と言われたい、誰よりも先に「いい企画書」を出したい、そう思っていませんか? 

 しかし、はたしてそうなのでしょうか?

 私はよく、新人社員のみなさんに「1年目は、いい企画書を書くことより、先輩や上司に1回でも多く名前を呼ばれる人になりましょう」とお伝えしています。「名前を呼ばれる人」とはつまり、可愛がられる、重宝される人。彼、彼女たちはよく見ると、「気がきく」働き方をしています。そして、そんな人たちのもとには、どんどん仕事が集まってきます。
 結果、2年目、3年目には「成果を出す人」になっていくのです。

 では、「気がきく」人とはどんな人のことを言うのでしょうか?

 私が定義する「気がきく」人とは、次の3つの要素を共通して持っています。

 1 相手ありき
 2 尊敬する・尊重する
 3 先読みする


 この3つを常に心がけて行動すれば、誰でも簡単に「気がきく」人と呼ばれるようになります。

 いよいよ、次ページからその具体例をご紹介していきましょう。