仲間と仲良しでも、ビジネスでは勝てない

熊谷 最後に、「入社後のギャップ」についてお聞かせいただけますか。インターンシップで活躍はしたけど、実際に入社したら意外と期待外れだったなんてケースはあるものですか?

曽山 いえ、ないに等しいですね。入社後、想像以上に活躍して驚かされるという嬉しい誤算のほうが多いです。優秀なビジネスパーソンになれるかどうかは、上司との相性によるところが大きいと思います。上司や先輩社員が、その社員の才能をうまく引き出してくれているのだと思います。

熊谷 うれしいサプライズですね。

曽山 インターンを通じた採用活動で、あらゆる「リアリティ」をちゃんと見せているので、入社後もスムーズに走れるのでしょう。「チームワークが大事だ」とは言っても、インターン終了時のプレゼンでは、5人で仲良く考えたアイデアより、一人がゴリ押しで通したアイデアを採用することもあります。それも、ビジネスの厳しさであり「リアリティ」なんですよね。

熊谷 チーム力が強くて事業成果を出し続けることが理想ですけど、単にチームの仲がいいからといって、ビジネスで勝てるわけではないですからね。

曽山 そんなリアルな姿も、インターンの学生たちにはちゃんと見てもらいたいと思っています。

 (おわり)