卵は健康に良いか悪いかという長らく続いてきた議論に拍車をかけそうな研究論文が発表された。米国では卵の消費が増えている。ただ15日に発表された研究では、コレステロールの摂取量と心臓病や死亡のリスクに関連があるとの見方が示された。結局のところ、卵はそれほど健康に良くないのかもしれない。研究によると、食品を通じて1日300ミリのコレステロールを摂取することで心疾患を発症するリスクが17%高くなり、原因に関わらず死亡するリスクは18%高くなるという。1週間に3個から4個の卵を食べると心疾患のリスクは6%、死亡リスクは8%高まるという。ノースウェスタン大学ファインバーグ医学校の研究者らが中心となり、2万9615人の米国の成人の食事と健康を数年かけて分析した。研究結果は医学雑誌「JAMA」に掲載された。