「クルマに入ってくる虫」の対策で、真夏に絶対やってはいけないことPhoto:PIXTA

クルマの窓やドアを開けたとき、「招かれざる客」がやってくる。そう、虫たちだ。ハエ、カ、アブ、ハチ、カメムシ…。彼らに対処する上での基礎知識と、「真夏に絶対やってはいけないこと」について解説する。(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)

クルマの窓を開けたとき
「招かれざる客」がやってくる

 うだるような暑さが続いている今日この頃。クルマを運転する人は、車内扇風機やエアコンを駆使した暑さ対策が不可欠となっている。とはいえ、ドライブ中に自然豊かな場所を通りかかったり、空気のきれいな避暑地に出かけたりした際には、窓を開け放って自然の風を浴びるのも一興だ。

 しかし、クルマの窓を開けると迷い込んでくるのが虫たちである。それがハチやアブなどの場合は、人間の逃げ場が限られているため危険だ。ハエやカなど、小さな昆虫であっても油断大敵。ドライバーが虫に気を取られ、ハンドル操作に遅れが出ると、思わぬ事故につながりかねない。

 そこで今回は、「運転中に虫が侵入してきた場合」の効果的な対処法について考えていこう。

 早速本題に入る。クルマで走行中、ハチなどの危険な虫が車内に入ってきたら、事故防止の観点から、まずはクルマを安全な場所へ停めるべきだ。そのうえで、クルマの窓をすべて開けて“外の世界との接点”を増やし、勝手に出て行くまでじっと待つのが賢明だろう。うちわなどがあれば、害を与えない程度にそっとあおぎ、出ていきやすいよう誘導してもいいかもしれない。

 クルマを停めることが難しい場合は、次ページで紹介する方法を試してみてほしい。「車内の換気を素早く行える」として、新型コロナウイルス対策や車内のニオイ対策などで使われてきたものだ。