フィットネス系YouTuber大人気の裏側、エセインストラクターの見分け方とはPhoto:PIXTA

コロナ禍でフィットネス系YouTubeが人気を集めている。運動不足解消に適したコンテンツであることは確かだろう。そして、配信する側にとっても、同じ動画を繰り返し見られるケースが多く、視聴回数が伸びやすいのではないか。そんな疑問を実際のYouTuberにぶつけてみた。(フリーライター 有井太郎)

フィットネス系動画は
視聴数の増えやすいコンテンツ

 ステイホームと言われた昨年春以降、外出自粛で運動不足に悩む人は多いはず。その解消法として、フィットネス系YouTubeを見る人も少なくないのではないだろうか。

 実際に、最近このジャンルのYouTuberの活躍が目立つようになった。

 たとえば竹脇まりなさんのチャンネルは登録者数247万人(※6月21日現在、以下同)を誇り、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも取り上げられた。そのほか、チャンネル登録者数84万人の「のがちゃんねる/nogachannel」など、YouTubeの主要なジャンルとして「フィットネス系」が存在感を増し始めている。

 さらに、これらのチャンネルは動画の視聴回数も非常に多い印象だ。理由を考えてみると、フィットネス系動画は、1度見て終わりではなく、定期的に、何度も繰り返して視聴する使い方が考えられる。となると、視聴回数は当然伸びやすくなる。

 では、フィットネス系動画を配信するYouTuberたちは、コロナ禍でニーズの高まりを感じているのだろうか。また、本当に繰り返し再生されやすい傾向にあるのだろうか。

 そこで話を聞いたのが、ストレッチ系YouTuberとして活動するオガトレさん。チャンネル登録者数は83万人を超えており、理学療法士としての知識や経験をもとに動画をアップし続けている。

 オガトレさんに疑問をぶつけると、人気の実態と、視聴者として気をつけるべきポイントもわかってきた。さらに、その背景には、フィットネス系動画が“バズりやすい”という特質も関係していた。