「条件」を読み解く力が命運を分ける
大問6は、私は数の性質の問題と思うのだが、他の人から見れば違うかもしれない。「Aで割るとBあまる」といったものと、時計算のような速さを利用するもので、与えられている条件をいかに使いこなすか、が問題を解くカギとなる。
2つ以上の範囲にまたがるような問題は、受験生としても偏差値が高い難関校を目指すならば必須である。複雑な問題でも、その条件を読み解いていく訓練はしておいてほしい。ただし、算数が不得意な生徒はその前に解くべきものがあるのだが。
こういった切り口で問題を見ると面白いなと感じるのが大問7。難なくこなせる問題ではあるのだが。
今年の図形問題の中で素晴らしいと思うのが大問8。相似を利用するのは分かるが、視点の置き方によって、時間がかかる生徒とそうでない生徒に分かれるだろう。