桜蔭の落とせない問題を解く

 ここからは、実際に2021年に出題された算数の問題を解いていこう。保護者の皆さんもぜひお子さんとご一緒に考えていただきたい。

 こういう問題は絶対に正解しておきたいというものとして、まずは桜蔭の大問1(2)の問題を考えてみましょう。竹内先生、よろしくお願いします。

 2021年のカレンダーの日付を1月1日から順に、青、黄、黒、緑、赤、青、黄、黒…と5色の○で囲んでいきます。
【1】 10月1日を囲んだ○の色は「 イ 」色です。
【2】 4月の日付のうち黒色で囲まれた日付の数字を全部足すと「 ウ 」になります。

竹内洋人(たけうち・ひろと)
みんなの算数オンライン主宰。算数オリンピック大会顧問。在学中より算数指導を始め、現在も塾講師や家庭教師、算数教室で教えている。東大理学部卒・同大学院理学系研究科修了。

竹内 こういう問題って怖いですよね。桜蔭を受ける子たちはこういう問題を見ると解ける見込みがあると思うんでしょう。でも、計算を間違えずに正しく答えを出せるかどうかが問題です。私もドキドキしながら解いてみます。ここで注意したいのは、5つの色ですから、うっかり7で割らないでください。

 まずは各月の日数を書いていきましょう。1月31、2月28、3月31、4月30、5月31、6月30、7月31、8月31、9月30、そして10月は1日までなので1。これらを合計すると274になります。

 この先を皆さん、考えてみてください。