
竹井善昭
第29回
リーマンショック以降、世界は「新しい資本主義」のあり方を議論しているにもかかわらず、日本はそれにキャッチアップできていない。資本主義の力を活用して世界を変えようという動きは、社会セクターでも大きな流れになっている。

第28回
大所高所から地球の未来や社会的な責任論を述べても、多くの従業員は自社のCSRに無関心である。その状況を打破するには、「CSRは儲かる」「CSRで企業は成長する」ということを示す必要がある。

第27回
最近特に感じるのは、社会貢献ブームといっても、意外と認知度が低いということ。例えば、CSRや社会起業家は、AKB48の前田敦子よりマイナーな存在。まだまだ一部のファンが熱狂しているだけともいえる。

第26回
社会貢献と音楽は相性がいい。特にロックはその国の社会問題と密接に関係している。音楽×社会貢献という、新たな「聴く理由」を開拓することで若者たちを呼び戻し、再び日本の音楽業界に活気を与えることができるかもしれない。

第25回
若者たちの社会貢献ブームはますますヒートアップしている。学生主催の社会貢献イベントは拡大するいっぽうだ。さらには就活を前に、「社会貢献を仕事にしたい」と考える大学生も激増している。まさに「社会貢献で就活」だ。

第24回
BOPビジネスがグローバル戦略の切り札なら、コーズ・マーケティングは国内マーケティングの切り札。Cause(大義)が共感されれば、多くの人を呼ぶ。それは消費者だけでない。最近は、コーズ・マーケティングにタイアップする企業が増えている。

第23回
いま、休活(休日活用法)をテーマにした本がベストセラーになっている。1年の3分の1を占める休日をいかに有効活用できるか。それによって人生の豊かさが変わってくるかもしれない。そこでオススメなのが「休日プロボノ」という選択だ。

第22回
iPadに続き、iPhone4の発売。最近のアップルは、新商品を出すたびに世の中を変えてしまうパワーにあふれている。そんな中、iPhone、iPadという新しいテクノロジーを活かした社会貢献の試みも増えている。

第21回
社会貢献を仕事にしたいという人が増える中、ついに社会起業家を養成するためのビジネススクールが登場した。ここに入学した学生たちが求めたのは「スキル」ではなく「同志」。ここが他のビジネススクールとは大きな違いだ。

第20回
社会貢献について、どうしても分からない疑問がひとつある。それは、「なぜ、男性よりも女性の方が社会貢献に関心が高く、意欲的で、行動的なのか?」。とくに、社会貢献に挑む「男前な女性社長」たちが増えている。

第19回
より複雑な利害関係の中でビジネスを行なわなければならない昨今。もはや「力の論理」だけで物事を進めることは難しく、むしろ「対話の力」が必要とされている。社会セクターにおいてもいま、この『対話』というキーワードが注目されている。

第18回
有名スポーツ選手の慈善活動はよく知られているが、一般のアマチュアアスリートもチャリティに熱心だ。なぜ、スポーツとチャリティは相性が良いのか? アスリートたちの「自分を高めたい」という欲求が社会貢献に向かわせているようだ。

第17回
最近の大学生は社会貢献ブームだとよく言われるが、実は高校生のほうが熱いかもしれない。大学受験を目前に、突然チャリティにハマる受験生もいる。「高校生の68%が社会貢献に関心がある」という調査データもあるくらいだ。

第16回
社会貢献に新たなキーワードが生まれている。それは「ビューティーで社会貢献」。ファッションやメイクをテーマとしたプロジェクトを立ち上げ、その収益で途上国の女性の自立を支援しようというもの。まさに、女性ならではの社会貢献である。

第15回
数年前までは社会貢献系のイベントに行ってもどこにもいなかった電通マンだが、いまはどこに行ってもいる。社会セクターの側からは「社会貢献をブームにしようと企んでいる」という批判的な意見も聞こえてくるが、むしろこれは歓迎すべきことかもしれない。

第14回
いま、社会貢献やエコをテーマにした合コン、婚活イベントが増えている。森林で間伐体験ができる「森合コン」をはじめ、男女の出会いを「社会貢献」という新たなカタチで演出しようというもの。事実、「社会貢献」と「婚活」は非常に相性がいいという。

第13回
ハイチ大地震に世界中から続々と寄付が集まっている。日本においても金額・件数ともに過去最高を更新中だ。そのスピード感と規模感はいままでとまるで違う。ツイッターなどのソーシャル・メディアが、ソーシャル・リボリューションを起こしている。

第12回
ソーシャル界に新たな「新種」が登場した。「社会貢献する ミス・キャンパス」である。企業やNPOとのコラボ企画や独自のチャリティイベントで大注目。ミスコンのみならず、ソーシャルマーケティングの新たな革命児となるかもしれない。

第11回
時給5万円も取るような高いスキルを持つホンモノのプロが、あなたの会社の仕事を無料で手伝いたいと言ってきたらどうするだろうか? しかし、現実にそのような人たちが増えている。「プロボノ」活動をやる人たちである。

第10回
不況だからこそ社会貢献。一見すると逆説的に見える現象が実際に起きている。グローバル企業から地方の中小企業まで業種・規模を問わず、NPOやNGOを支援したい企業が激増。特に、連合型のチャリティ・キャンペーンには企業がごぞって参加している。
