莫 邦富

莫 邦富

作家・ジャーナリスト
1953年、上海市生まれ。85年に来日。『蛇頭』、『「中国全省を読む」事典』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーに。そのほかにも『日中はなぜわかり合えないのか』、『これは私が愛した日本なのか』、『新華僑』、『鯛と羊』など著書多数。
第185回
英キャメロン首相の訪中に見る柔軟でしたたかな外交手腕
莫 邦富
12月初め英国のキャメロン首相が中国を訪問したが、中国敵視政策を大転換し、中国との経済関係を強化して英国の経済を救う動きを開始している。一方、日本には海軍参謀長を派遣。その外交手腕は柔軟でしたたかだ。
英キャメロン首相の訪中に見る柔軟でしたたかな外交手腕
第184回
日中関係厳しいなか一貫した姿勢で高水準の観光客を維持する石川県
莫 邦富
10月に開催された東京・中国映画週間のレセプションに、石川県はプレゼントを提供。中国のメディアや観光業関係者も視察に招き続けている。この一貫した姿勢によって、同県は中国からの高水準の観光客招致に成功している。
日中関係厳しいなか一貫した姿勢で高水準の観光客を維持する石川県
第183回
日中ホテル同士の相互勉強と交流が示す 関心は明らかにハードからソフトへ
莫 邦富
中国の青島で優れたサービスを提供する青島海景花園大酒店。このホテルの管理職から「勉強するために、サービスにおいて評判のいい日本のホテルに関係者を出したい」と相談された。この事例が示すように中国の関心は明らかに日本のハードからソフトに向かっている。
日中ホテル同士の相互勉強と交流が示す 関心は明らかにハードからソフトへ
第182回
日中間の距離が開いたのは政治だけの責任か 国際旅行業界大会で感じた「民」の問題
莫 邦富
日本に戻ってきたのもつかの間、とんぼ返りで中国黄山で開かれた国際旅行業界大会に出席した。目的は旧正月時期の中国人の海外旅行シーズンを狙っての誘客作戦。だが、会議を過程で日本側の民間会社が持つ問題点も浮かび上がってきた。
日中間の距離が開いたのは政治だけの責任か 国際旅行業界大会で感じた「民」の問題
第181回
中国版・社会起業家の熱気に中国公民の新しいうねりを見た
莫 邦富
上海で第2回社区企業と投資サミットと呼ばれるシンポジウムに出席して講演をした。社区企業を訳せばコミュニティ・カンパニー。社会起業とでも言えようか。シンポジウムに出席した社会起業家たちの怒涛の質問に、私は中国公民の新しいうねりを見た。
中国版・社会起業家の熱気に中国公民の新しいうねりを見た
第180回
我が人生の思い出を彩る「冷蔵庫」の栄枯盛衰
莫 邦富
いまや社会人となった長女が生まれたころ、中国では冷蔵庫が年収分ほどもした。何とか苦心して手に入れたが、元手は日本映画の翻訳料だった。冷蔵庫のメーカーは変わっても、私の人生の歩みをいまも新鮮なまま保存し続けている。
我が人生の思い出を彩る「冷蔵庫」の栄枯盛衰
第179回
みんなを巻き込む熱烈歓迎 再訪して分かった宮古島の魅力
莫 邦富
宮古島を再訪した。前回の訪問ではその魅力を完全に理解できなかったが、今回はお酒の回し飲み「おとおり」の熱烈歓迎を受けて、その魅力が分かった。中国人観光客をこの島に案内したら、絶対喜んでくれるだろう。
みんなを巻き込む熱烈歓迎 再訪して分かった宮古島の魅力
第178回
日中の映画制作関係者が沖縄で「台本」を離れて本音で語り合った
莫 邦富
10月下旬に開催された「沖縄・中国映画週間」では「“映画と観光”日中合作映画シンポジウム」も同時に実施された。そこでは中国の何平監督の発言を契機に、いわば「台本」を離れた本音が噴き出し、実りの多い議論が展開された。
日中の映画制作関係者が沖縄で「台本」を離れて本音で語り合った
第177回
『南仏プロヴァンスの12か月』に学ぶ映画+αの観光産業創造法
莫 邦富
10月17日から東京と沖縄で中国映画週間が始まった。私はそのシンポジウムのナビゲーターを務めることになったのだが、映画と観光産業振興で思い出すのは、『南仏プロヴァンスの12か月』と言う1冊の本。そこから学ぶことは多い。
『南仏プロヴァンスの12か月』に学ぶ映画+αの観光産業創造法
第176回
偉大な先人たちの遺志を引き継ぎ日中関係改善に献身する女性たち
莫 邦富
先週のコラムで小説家井上靖さん、山崎豊子さんの思い出を書いた。こうした偉大な先人たちの遺志を引き継ぎ、日中関係の改善のために「日中未来のこども100人写真展」を開催した女性たちがいる。彼女たちの活動を紹介しよう。
偉大な先人たちの遺志を引き継ぎ日中関係改善に献身する女性たち
第175回
中国でも尊敬される小説家 井上靖さん、山崎豊子さんの思い出
莫 邦富
この9月には2回中国に出張した。その旅は期せずして二人の偉大な小説家の点と線を辿ることになった。井上靖さんと山崎豊子さんである。2度目の旅行中、上海にて山崎さんの訃報を聞き、私は心の中で号泣した。
中国でも尊敬される小説家 井上靖さん、山崎豊子さんの思い出
第174回
日中関係再構築という建築現場に自発的に集まる人々の力
莫 邦富
「中日関係」というビルの耐震性を高めるために、耐震補強工事を行わなければならない。その現場に、市民レベルで参加しようとする動きが広がっている。その動きを象徴する2冊の本を紹介しよう。
日中関係再構築という建築現場に自発的に集まる人々の力
第173回
建築後40年の「中日関係ビル」をどう守る 個人が繋がる日中子ども写真展という新たな試み
莫 邦富
尖閣諸島を巡る日中の対立が激化してからちょうど一年。築後40年を経た「中日関係ビル」は安全性を高めるために、追加工事や修繕工事が必要だ。その試みとして日中の個人がつながる日中子ども写真展という新たな試みを紹介したい。
建築後40年の「中日関係ビル」をどう守る 個人が繋がる日中子ども写真展という新たな試み
第172回
五輪開催をゲットした日本 新たな課題はソフトパワーの発信力
莫 邦富
2020年の夏季五輪を東京がゲットした。だが、1964年の前回とは違い経済発展著しい中国や好敵手となった韓国がいる。この両国にない日本のソフトパワーをいかに発信するのか。これが夏季五輪開催を獲得した日本が抱え込んだ新しい課題ではないだろか。
五輪開催をゲットした日本 新たな課題はソフトパワーの発信力
第171回
久々のシルクロード2000キロ走破紀行
莫 邦富
8月下旬から10日間かけて甘粛省の省都である蘭州市とシルクロードを走ってきた。車にしたのは道路事情が飛躍的に改善したからだ。総走行距離が2000キロ近くに及んだ旅の見聞と点描をお届けしたい。
久々のシルクロード2000キロ走破紀行
第170回
日本に学び逆転したハイアールから 謙虚に学べるかが日本家電再生のカギ
莫 邦富
1990年代の終わりから中国の家電の巨人ハイアールを取材してきた。それは同社が日本に学び、日本の家電メーカーを逆転した歴史でもある。ハイアールの成功には日本の家電メーカーが学ぶヒントがたくさんあるはずだ。
日本に学び逆転したハイアールから 謙虚に学べるかが日本家電再生のカギ
第169回
ついに地元に根付いた東京下町の熱い「すみジャズ」
莫 邦富
今年で4回目を迎える東京下町の熱いイベント「すみジャズ」は、目を見張るほどの変貌を遂げた。出演者、来場者が増えただけでなく、より多くの地元住民や企業を巻き込むのに成功し、地元で広く認知されるという目標にさらに近付いた。
ついに地元に根付いた東京下町の熱い「すみジャズ」
第168回
中国語の発音重視か、意味重視か 製品ネーミングの成功と失敗
莫 邦富
サッポロビールの中国撤退やトヨタのレクサスの中国名を見ると、ネーミングの難しさを痛感する。グローバル展開に当たっては、会社名や商品ブランドの外国語ネーミングを、最初から作戦プランに組み込まなければならない。
中国語の発音重視か、意味重視か 製品ネーミングの成功と失敗
第167回
中国メディアの辛口報道に見る花王の低迷と反攻への決断
莫 邦富
中国メディアの外資系企業に対する報道は、時として日本メディアの記事にはないストレートさと切れ味がある。花王に関する『経済観察報』の記事はその好例だ。そこには中国市場開拓に悩む日本企業にとって多くのヒントがある。
中国メディアの辛口報道に見る花王の低迷と反攻への決断
第166回
習政権の経済運営方針を反映する中国西部・蘭州新城開発のストップ
莫 邦富
中国西部地域で潜在力があると思っていた蘭州で大規模開発がストップしている。環境影響評価の条件に達していないことがその理由だが、それは習政権の経済運営方針をも反映している。
習政権の経済運営方針を反映する中国西部・蘭州新城開発のストップ
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