2013.7.25
北京空港で起きた爆発事件 犯人への同情が示す中国社会の質的変化
7月20日、北京空港で車いすの男による爆発事件が起きた。だが中国のSNSのユーザーたちや改革系のメディアは、逆に男は犠牲者だとして同情を寄せている。そこに社会的矛盾が臨界点に達し、質的変化が起こりつつある中国社会の今を見た。
作家・ジャーナリスト
2013.7.25
7月20日、北京空港で車いすの男による爆発事件が起きた。だが中国のSNSのユーザーたちや改革系のメディアは、逆に男は犠牲者だとして同情を寄せている。そこに社会的矛盾が臨界点に達し、質的変化が起こりつつある中国社会の今を見た。
2013.7.18
都内で開かれたシンポジウムで来日中の馬立誠・元人民日報論説委員と会った。02年に馬氏が発表した論文は、偏狭な反日ムードを批判し、中日で注目を集めた。だが、日本のメディアの意図的な誤読によって、中日関係改善の機会は失われ、10年が過ぎて…
2013.7.11
テーマパーク受難の時代にあって、リピーター率50%を誇る「箱根ガラスの森美術館」。訪問者がゆったりの時間の流れを楽しむ姿に、デパート勤めも経験した岩田正崔館長の美術館の真髄を見た。
2013.7.4
上海の新興高級住宅地に進出した高島屋の店舗はガラガラ、ヤマダ電機も中国からの撤退を決めた。失敗の原因を「反日」のせいにしていては思考停止。そこからは何の教訓も生まれない。
2013.6.27
中国には紀元前に書かれた「八珍」という有名な肉の料理法がある。先日、山梨県小淵沢で食したビーフシチューは絶品。その調理法を聞いて、思わず「八珍」のことを思い出してしまった。
2013.6.20
今、開催されている上海国際映画祭で日本映画が人気だ。これで思い出したのが、短期留学の際に試みたポルノ映画鑑賞。他の素晴らしい日本映画と比較するためなのだが、当時これがばれると人生をふいにしかねない冒険だった。
2013.6.13
先日、習・オバマ会談が開かれた。その政治的な意味よりも、習主席の背広の着こなしに注文をつける中国人が出てきたことに興味を抱いた。このファッションセンスの高まりは、日本企業にとってビジネス拡大のチャンスだ。
2013.6.6
開発の遅れていた河北省にとって、千載一遇のチャンスだった巨大工業地区の開発が危機に瀕している。私は、水増しのGDPなら要らないという態度を明示した習近平時代を迎えてからの新しい動きではないか、とみている。
2013.5.30
わたしは2枚の写真を見て言葉を失った。刑務所の写真にはアフリカ系の人々が、もう1枚には強制送還されるベトナム人が写っていたからだ。中国は労働力過剰時代から労働力欠乏時代へ転換期を迎え、予想以上のスピードで外国人労働者が急増している。
2013.5.23
その街の雰囲気や課題はやはり歩いてこそわかる。先日、前泊つきで鳥取県の米子市と長野県の上田市を訪れる機会があった。街を歩いてみると、その良さと同時に地方経済の厳しさを感じざるを得なかった。
2013.5.16
都内の千駄ヶ谷の中華レストランから、上海の伝統的朝食メニューを楽しむ食事会に招待された。このように今、日本では中華の新メニューが次々と登場。気になるのは老舗・横浜中華街の発信力が落ちていること。奮起を期待したい。
2013.5.9
青島の高級レストランで食事をとったが、今年に入って状況が一変していた。いずれも価格を大幅に下げているのだ。これは習近平政権が公費による贅沢な食事の招待を厳禁した影響によるものだ。
2013.5.2
中国で地震など大きな災害が発生すると、大規模な募金活動が繰り広げられる。しかし、今回の雅安地震では寄付先がこれまでと大きく変わった。そこに中国国民の政治的な成熟を見ることができる。
2013.4.25
4月20日四川省で大きな地震が起きた。その日、私は広東省広東省深センのテレビに出演する予定だった。そのおかげで中国テレビ局同士の競争と差別化を模索する有様を体験できた。
2013.4.18
中国の大都市では不動産税の導入で偽雄離婚が急増中。一方、不動産価格の高騰はバブルだと見て、アメリカ進出するデベロッパーも出現。その買い手もまた中国人だ。
2013.4.11
3月には半年ぶりに中国への出張の回数が回復した。そればかりか、満席で上海便の往復チケットが取れないという経験もした。ヒトの移動が活発になっているのだ。日中間の長い冬は確実に終わりに近づいている。
2013.4.4
かつて日本を訪れた中国人は、日本の発展に驚嘆した。だが、その後、日本は同じ場所にとどまり停滞を続ける。その原因でもある「責任逃れ」現象を批判する日本人も現れた。それは日本復活の始まりとなるだろう。
2013.3.28
私は文化大革命時代、黒竜江省の農村に強制移住させられた。想像を絶する厳しい環境の中、一人の版画家の卵と知り合った。時は流れ、東京都町田市に「町田国際版画美術館」があるのを知って、版画を通じて国際交流ができないかという思いが浮かんで…
2013.3.21
私は1998年から、これからの中日関係は大きく変質していくだろうと予想していた。現状は、この予想が当たった形だが、両国の国民と指導者が冷静さを保っていれば、新しい平和的近隣関係を構築し直すことは可能だと考えている。
2013.3.14
「NINJALフォーラム」。忍者のフォーラムかと間違われそうな名前のこのフォーラムは、実は日本語の研究に関わるものだ。中国を始め海外の日本語習得熱もかつてとは様変わり。日本語学習の新しい魅力の提示は緊急課題だと感じた。
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