小宮一慶
第19回
事業の失敗には、経営者が方向づけを誤ったり、実力以上の過度の投資や借入を行う、さらには、後継者や部下の育成の失敗、経営者の公私混同など、さまざまな要因がありますが、成功は1つのパターンしかないと思います。では成功者から何を学ぶべきでしょうか。

どのコンビニに行っても、本や雑誌、日用雑貨、お菓子や食品、飲料があります。「どこで買っても同じ」になっておかしくないにもかかわらず、セブン-イレブンは、一店舗あたりの毎日の売り上げが、他のライバル店に比べて2割も多い。この差がどこから生まれるのでしょうか。

第17回
多くの人が評価する良書を座右の書として持ち、それを折に触れて読み返すことで「正しい考え方」が身につきます。また、正しい考え方を書いてある座右の書を読むことで、自分の考え方のブレを修正することが大切です。

第16回
私は、会社が働く人たちに与えることのできる幸せは、次の二つだと思っています。1つ目は働く幸せ、2つ目は経済的な幸せです。あえて、順番をつけてあるのはこの順番を決して間違ってはいけないからです。働く幸せを十分に感じている人の方が、結果として稼ぐことができるのです。

第15回
「社員のモチベーションを高めるにはどうすれば良いですか?」という質問を経営者から受けることがあります。 でも、それは経営者側の論理です。「同じ給料で、倍働いてくれないか」と言っているのと同じです。このとき私はこう言います。「社員の働きがいを高めることです」

第14回
東芝の不適切会計が大きな問題になっています。利益をかさ上げするために1500億円ほどの経費計上などを遅らせたということです。このようなことが起こるたびに、私は「目的」と「目標」が混在したことが原因だろうと考えています。

第13回
社員は平常時は、どんなにイヤな社長がいる会社でも、社風の悪い会社でも自分の生活のために我慢して働きます。けれども、会社が傾きかけた時には、社会のために貢献する経営者の高い志、理念やビジョンなど会社の存在意義が、社員の最後の拠り所となるのです。

第12回
「研修中」と書かれたワッペンをつけて新人に接客させている店で、私は社員に「なぜ、そんなことをしているのですか」と尋ねました。社員は「新人なので、周りにいるスタッフがすぐにフォローできるようにするためです」と答えましたが、これは単なる理屈です。

第11回
部下にはやらせるけど、実は自分はやっていない。こういう人はけっこう多いのですが、口先だけで自分は動かない経営者に、誰もついていきたいとは思いません。こういう人は、リーダーではなく、「ティーチャー」なのです。

第10回
「いくらの売上を達成する」などは企業の実践計画表では目標とするべきではありません。あくまでも「お客様のため」に何ができるかを考えることが大事です。会社の売上はお客様に何の関係もないからです。

第9回
経営コンサルタントの大先輩の一倉定先生は「穴熊社長は会社をつぶす」とおっしゃっていますが、経営者が社内に穴熊のようにこもっていては、お客さまのことや現場は分からないということを戒められたものです。

第8回
経営コンサルタントで、15年ほど前に80歳で亡くなられた一倉定先生の名言の一つに、「アイデア社長が会社を潰す」というのがあります。社長であれば色々とアイデアを思い付きますし、アイデアを持つこと自体は悪いことではありませんがそれをあくまでも「仮説」だと思えなかったらダメだということです。

第7回
実際の経営の現場にいると、ライバルの状況を十分に分析していない会社も少なくないのが実感です。それでは勝てる戦いにも勝てません。ライバルをきちんと分析できれば、短期的な業績を向上させることができます。

第6回
再生処理をめぐって、スカイマークが再び注目されています。この事態は社長の経営判断ミスに加え、それに異議を唱えなかった役員たちの責任も大きいと考えます。

第5回
今回はシャープの混迷から経営を考えます。私は今回のシャープの一連の報道を見て、経営という観点からかなり違和感を持ちました。現社長へ社内から、方向づけをはっきりさせてほしいということがあったのに対し、現社長は、自分が方向づけをしたら下の人が育たないという旨の発言をしていたというのです。

第4回
経営者にとって最も大切な「経営という仕事」ですが、今回は、社会の変化を見据えて「何をやるか、やめるか」の決断で大成功した会社の事例をご説明しましょう。

第3回
経営者にとって重要な「企業の方向づけ」とは戦略と言い換えられますが、それを正しく行うためには、まず、(1)企業として目指すべき、あるいは企業の存在意義である「ビジョン」をベースに、(2)企業がコントロールできない「外部環境」、そして(3)企業の「内部環境」を分析することが必要です。

第2回
世の中には「経営」という仕事が存在します。では、「経営」という仕事は何なのでしょうか。私は、次の三つだと考えています。①「企業の方向付け」②「資源の最適配分」③「人を動かす」。今回は大塚家具を事例に、正しい「企業の方向付け」について詳しく説明していきます。

第1回
経営の本質とは、(1)企業の方向付け、(2)資源の最適配分、(3)人を動かす、の三つだと考えています。ここで注意点がひとつあります。経営について基本的なことを言葉で理解するのは、実はそれほど難しくはありません。ただし、実践するのはすごく難しいのです。
