東竜子
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行でオンライン診療が注目される中、「かかりつけ医」を持つことの重要性も再認識されています。そこで、「どんな症状なら病院に行くべきか」「なぜ、かかりつけ医が必要なのか」など、改めて私たちが知っておきたい医療機関との付き合い方について、話題の新刊「医者と病院をうまく使い倒す34の心得 人生100年時代に自分を守る上手な治療の受け方(KADOKAWA)」の著者で、ブログやツイッターなどを通して科学的根拠(エビデンス)に基づく医療情報を発信し続ける、医師の山本健人さんに聞きました。

インフルエンザの流行はピークを過ぎましたが「検査結果が陰性でも実は陽性?」「ゾフルーザが問題になった理由は」などのモヤモヤをいまだ抱えている人も多いはず。次のインフルエンザシーズンまでに身につけたい“正しい常識”を紹介します。

がんの早期発見・治療を目的とするのが「がん検診」ですが、巷には「血液検査でがんを発見できる」というものから、「がん検診は受ける意味がない」というものまで、さまざまな情報が飛び交っています。実際には、何をいつ受けるべきなのでしょうか。

第5回
40~50代という働き・子育て世代が発症する若年性認知症。本人はもちろん、家族が受ける心理的、経済的な影響が大きく、政府が推進する「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」の柱の一つとしても掲げられている。テレビドラマなどでセンセーショナルに描かれることもあり、誤って理解している人も多い若年性認知症について、1999年に日本で初めて若年性アルツハイマー病専門外来を順天堂大医学部付属順天堂医院に開設した新井平伊教授に、注意すべき症状から実際の診療について解説してもらった。

第3回
ホルモンは、ヒトの生命維持に関わる情報伝達物質で、現在、100種類以上が人体で確認されてる。今回紹介する男性ホルモン「テストステロン」もその一つ。近年、生きる活力を与える「元気ホルモン」であると同時に、男性の場合は分泌量の低下が更年期障害をはじめ、さまざまな病気を引き起こすことがわかってきた。男女共にさまざまな恩恵を受け、健康長寿の鍵を握るテストステロンについて、日本における男性ホルモン研究の第一人者で、88歳の現役医師である熊本悦明先生に2回にわたり解説してもらった。

第2回
「同じミスを繰り返す」「締め切りが守れない」「もの忘れが多い」――。会社で上司に指摘されて悩んでいる人はもしかすると注意欠如・多動性障害(ADHD)が原因かもしれない。大人の発達障害としてASDと並び問題となるADHDについて、昭和大学附属烏山病院でADHD専門外来を担当する岩波明先生に解説してもらった。

第1回
近年、テレビや雑誌で特集され、一般にも広く知られるようになってきた「大人の発達障害」。しかし、いまだ誤解が多いのが現状だ。そこで代表的な2つの障害、自閉症スペクトラム障害(ASD)と注意欠如・多動性障害(ADHD)を2回にわたって紹介。今回は、2008年に日本で初めて成人を対象とした発達障害専門外来を昭和大学附属烏山病院に開設した、ASDの第一人者である加藤進昌先生に、大人の発達障害の定義からASDの特徴や治療法について聞いた。
