2021.1.12 米国の雇用回復が暗転しても、景気の底割れ回避が期待される理由 1月8日に発表された2020年12月の米国雇用統計では、コロナショック後の回復局面で初めて雇用者数が減少した。昨年末に成立した追加経済対策やワクチン普及で、景気の底割れは回避されるのか。雇用持ち直しへの期待を検証する。
2020.12.7 米国雇用環境に急ブレーキ、頼みの綱「バイデン追加経済対策」の実現度 12月4日に発表された2020年11月の米国雇用統計では、雇用環境の回復に急ブレーキがかかっていることが確認された。そんな中で期待されるバイデン新政権の追加経済対策だが、議論が紛糾する中でどれだけ期待できるのだろうか。
2020.11.9 米国の雇用改善に不安な綻び、新政権はコロナ感染再拡大に対応できるか 2020年10月の米国雇用統計では、景気回復の継続に一部綻びが見られた。さらに、足元で新型コロナの感染が再拡大しており、景気の先行き不透明感が高まっている。大統領選の混乱の中、新政権は適切な対策を打てるだろうか。
2020.10.5 減速感が強まる米雇用統計から、「混迷大統領選」の行方を読み解く 10月3日に発表された2020年9月の米国雇用統計は、5月から回復が続いているものの、そのペースに減速感が強まった。大統領選が1ヵ月後に迫る中、接戦州においては雇用環境の悪化が候補者の支持率較差に影響する可能性がある。
2020.9.7 米大統領選の接戦州で見える雇用不安が、トランプ再選に落とす影 2020年8月の米国雇用統計は回復ペースが鈍化し、消費者行動の頭打ちもあって先行き不透明感は依然強い。特に、11月の大統領選の接戦州で雇用環境に不安が見られることは、トランプ大統領の再選にどんな影響を与えるだろうか。
2020.8.11 米国の雇用環境は改善継続を示すも、今後「頭打ち」となる理由 2020年7月の米国雇用統計は、5月から回復が続いていることが確認された。ただしそのペースは鈍化しつつあり、依然コロナショックの影響が半分程度払拭されたに過ぎない。また雇用環境の改善は、今後頭打ちになる可能性がある。
2020.7.6 米国の雇用環境、大底を打ち急回復中でも先行きが不安な理由 先日発表された6月の米国雇用統計は、改善に転じた5月からさらに回復の度合いを強めた。コロナ禍によって悪化した雇用環境はすでに大底を脱し、回復過程にあると見られる。しかし、先行きを楽観できない理由がある。
2020.6.8 米国雇用環境が「想定外」の改善、回復ペースは順調に加速するのか 5月の米国雇用統計は、コロナ禍で歴史的悪化となった4月に続いて悪化することが見込まれたが、ふたを開けてみれば想定外の改善となった。今後はその回復ペースが注目されることになるが、果たして順調にいくだろうか。
2020.5.11 4月の米国雇用環境が歴史的悪化、コロナ恐慌の中身を冷静に見極める 4月の米国雇用統計は、コロナ禍により悪化した3月の雇用環境を大きく上回る歴史的悪化となった。5月も回復のめどは立たない。コロナが雇用に与えている影響は、絶望的なものばかりなのか。こういうときこそ、冷静な検証が必要だ。
2020.4.6 コロナ禍で米国に未曽有の雇用危機、4月以降も失業が止まらない理由 先日発表された2020年3月の米国雇用統計は、2月までの底堅い雇用環境から一転、新型コロナウイルスの影響で大幅な悪化が見られた。米国政府やFRBが矢継ぎ早に対策を打っても、4月以降のさらなる悪化は避けられそうにない。
2020.3.9 新型コロナウイルスが堅調な米国雇用環境に「変調」をもたらすとき 先日発表された2020年2月の米国雇用統計は、引き続き雇用・所得環境が堅調に改善していることが示された。しかし一方で、株式相場の暴落など、新型コロナウイルスへの不安が高まっている。米国の雇用に変調は起きるのか。
2020.2.11 好スタートを切った米国の経済・雇用に生じる「新たな不確実性」 2020年1月の米国雇用統計は、引き続き雇用・所得環境が堅調に改善していることが示された。それに伴いインフレ圧力も高まると見られるが、新型コロナウイルスなどの新たな不確実性はどの程度の脅威になるだろうか。
2020.1.20 2020年好スタートの米国経済だが、年後半に「要警戒」の理由 先日発表された12月の米国雇用統計も好調で、米国経済は内需拡大が続く中、政治面での不透明感払しょく、緩和的な金融政策がサポート役となり、2020年は好スタートを切る見込みだ。しかし、年後半には警戒すべき点がある。
2019.12.9 米国で感じた雇用改善とインフレ圧力、今後は利上げを探る展開に? 先日発表された11月の米国雇用統計は、雇用者数が市場予想を大きく上回って増加、失業率も引き続き歴史的低水準を維持した。現地ではインフレ圧力が強まりつつある。金融当局は利下げから転じて、利上げを探る展開になるのか。
2019.11.5 米FRBが利下げの打ち止め示唆、「利上げは1年後」と見る理由 先日発表された10月の米国雇用統計は、雇用環境が良好であることを示す内容だった。そんななか、FOMCは3回目の利下げを実施したが、今後の打ち止めも示唆した。インフレ圧力が徐々に強まる中、次の利上げはいつになるのか。
2019.10.7 米雇用統計が底堅いなか、FRBは3回連続の利下げに踏み切るのか 9月の米国雇用統計は、強弱入り混じるも総じて堅調で、労働需給のさらなる強まりを示す内容だった。個人消費を中心とした内需が引き続き底堅く拡大するとみられるなか、米FRBは3回連続の利下げに動くのだろうか。
2019.9.10 米FRBが利下げを続けるとは限らない?金融市場に変化の兆し 米国雇用統計では雇用者数の増加ペースが鈍化したが、経済環境は底堅い。FRBの金融政策への影響が大きいと見られる金融市場が、今後出てくる「データ」をどう解釈するかに注目が集まる。そのスタンスには変化の兆しも見られる。
2019.8.5 米FRBが悩む「次の一手」、雇用・経済は堅調でも消えない利下げ期待 米国雇用統計は雇用環境の改善継続を示し、賃上げ再加速の兆しもみられる。実体経済は底堅く推移することが見込まれるなか、トランプ大統領による追加関税の表明など米中対立激化の懸念と市場の利下げ期待によって、FRBのかじ取りは難しさを増して…
2019.7.8 米FRBが雇用環境改善で追い込まれた「どっちを選んでもイバラの道」 米国雇用統計は雇用環境の改善継続を示した。さらに、将来の賃上げ加速をもうかがわせる内容で、FRBによる利下げの必要性が低下している。他方、金融市場やトランプ大統領は利下げを望んでいる。底堅い雇用・経済環境と利下げ圧力との間で、FRBは極…
2019.6.12 米雇用統計に過度な悲観は不要、複雑に絡み合う「不透明感」の正体を見抜く 米国雇用統計は景気減速を懸念させたが、過度の悲観は不要だ。依然として内需を中心に景気は底堅く、FRBによる本格的な利下げ局面を織り込むのも時期尚早である。他方で、複雑に絡み合う不透明感の正体を見抜くことが重要だ。