猪熊建夫
第8回
「土佐」という校名や男女共学であることから、県立高校と誤解している向きもあるようだ。1920(大正9)年に旧制土佐中学として創立以来、私立だ。48(昭和23)年に新制土佐高校(高知市)に衣替えした時から、男女共学の6年制中高一貫教育をしている。

第7回
ノーベル賞の受賞者、アフガニスタンで非業の死を遂げた医師、文武両道のラグビー選手…個性が際立っている卒業生がそろっている。修猷館高校と良きライバル関係を続けている福岡高校(福岡県立・福岡市博多区)のことだ。多種多様で有為な人材が巣立った学校の校風と人脈は?

第6回
「附属」の愛称で、広島市民の間では親しまれている。国立の旧制中学は戦前、三つしかなかったが、その一つが広島高等師範学校附属中学、現在の広島大学附属高校(広島市南区)だ。明治以来の伝統に支えられ、経済界や官界、文化人として活躍した卒業生を、たくさん輩出している。

第5回
名古屋市で県立旭丘高校と双璧をなす進学校だ。とりわけ全国ベースで14年間、断然トップを続けているのが、大学の医学部医学科への合格者数だ。卒業生にはフィールズ賞受賞者や元首相、急成長を遂げているベンチャー「メルカリ」の創業者など、幅広く活躍する人材がそろっている。

第4回
戦後にできたキリスト教系の私立中高一貫校だ。校地は神奈川県鎌倉市にある。東京大はじめ難関大に多数のOBを送り込んできた。知名度抜群の卒業生を二人、紹介しよう。

第3回
2000年代に卒業生からは、経団連会長を2人、首相を1人、輩出している。50年前には東京工業大入試でトップ校だった。野球が強く都立高校の中では数少ない甲子園出場経験を持つ。小山台高校(東京都立・品川区)は文武両道の伝統校だ。

第2回
ノーベル文学賞作家の川端康成の母校である。大阪市と京都市の間にある茨木市は典型的なベッドタウンだが、大阪府第四尋常中学校(その後茨木中)として1895(明治28)年に創立された伝統校で、企業経営者、学者、文化人などをたくさん送り出している。

第1回
「甲子園」と言えば、高校野球の聖地。ラグビーの場合は「花園」(大阪府東大阪市花園ラグビー場)だ。全国高等学校ラグビーフットボール大会が毎年、年末から1月にかけて、ここで開かれる。1977年に花園に出場した早稲田大学高等学院のラガーメンの中から、大企業の社長や役員が続々と誕生し、話題になっている。

#5
埼玉県立浦和高校と千葉県立千葉高校――。いずれも東京大学の合格者数で、全国の公立高校の中でトップに立ったことがある、埼玉と千葉を代表する県立高校だ。OBの影響力を検証すると、経済界や霞が関での存在感では浦和高校に軍配が上がる。名門2校を徹底比較した。
