知名度抜群の
二人の卒業生
戦後にできたキリスト教系の私立中高一貫校だ。校地は神奈川県鎌倉市にある。東京大はじめ難関大に多数のOBを送り込んできた。知名度抜群の卒業生を二人、紹介しよう。
まずは、養老孟司だ。東京大医学部を卒業、解剖学が専門で東大教授を務めた。2003年に出版された自著『バカの壁』(新潮社)が419万部を記録するベストセラーになり、これをきっかけに知的タレント、ご意見番としてメディアに頻繁に登場することになった。京都国際マンガミュージアムの初代館長も務めた。
もう一人は、建築家の隈研吾だ。東大建築学科卒で、東大教授を経て現在は東大特別教授・名誉教授だ。自然素材を生かした建築や格子を多用したデザインの作品が多く、世界的に注目される建築家になっている。多くの建築関連の賞を取り、当代一の売れっ子建築家になっている。
最近では、東京・歌舞伎座の建て替えを、設計監理した。21年夏の東京五輪の主会場となった新国立競技場の設計もした。17年に完成した栄光学園の新校舎も、隈が設計監修をし、グッドデザイン賞に選ばれた。
米誌タイムはこの15日、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」を発表した。日本からは、米大リーグで活躍する大谷翔平選手、女子テニスの大坂なおみ選手と共に、隈研吾を選んだ。